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「島民〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

島民の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
河童」より 著者:芥川竜之介
に獺のいるなどということは「水虎考略《すいここうりゃく》」の著者はもちろん、「山島民譚集《さんとうみんたんしゅう》」の著者|柳田国男《やなぎだくにお》さんさえ知....
南島譚」より 著者:中島敦
つりつ》する・蝙蝠模様で飾られた・反《そ》り屋根の大集会場《バイ》を造ったのも、島民一同の自慢の種子である蛇頭の真赤な大戦舟を作ったのも、凡《すべ》て此の大|支....
縮図」より 著者:徳田秋声
州へ帰航するのであり、滝川はすでに幾度もその船に乗り込み、南洋諸島の風土、物資、島民の生活についてかなりの知識をもっており、南洋庁の所在地パラオには往き帰りに寄....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
の退屈から来る圧迫感である。詳しくいえば、大西洋の海面の恒久の退屈さでありアラン島民の生活の永遠の退屈さである。退屈というのが悪ければ深刻な憂鬱である。それを観....
災難雑考」より 著者:寺田寅彦
うことを的確に予知することは今の地震学では到底不可能であるので、そのおかげで台湾島民は烈震が来れば必ずつぶれて、つぶれれば圧死する確率のきわめて大きいような泥土....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
て特に慰問されたほど諸方に響き渡り、又反覆常無き大内定綱は一度政宗に降参した阿子島民部を誘って自分に就かせたほど、伊達の威を落したものだった。それは大崎の大崎義....
わが血を追ふ人々」より 著者:坂口安吾
が六年ぶりでふるさとへ戻り、その聡明な商法によつて巨大な富を得てきたといふ風聞は島民たちの人気をわきたゝせた。けれども、実際に四郎の美貌や綽々たる態度に接した人....
南島譚」より 著者:中島敦
今でもパラオ本島《ほんとう》、殊にオギワルからガラルドへ掛けての島民で、ギラ・コシサンと其《そ》の妻エビルの話を知らない者は無い。 ガクラオ部....
南島譚」より 著者:中島敦
南洋群島島民のための初等学校を公学校というが、或る島の公学校を参観した時のこと、丁度朝礼....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
、ほとんど神様に祭りあげられていた。後につゞく自殺者の群によってではなく、地元の島民によってである。何合目かの茶店の前には、始祖御休憩の地というような大きな記念....
安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
ズミを祖神にいただく一族が土着したものらしい。しかしその一族の子孫が今日の三宅島島民かというと全部がそうでもなく、部落ごとに風習の異なるものがあるそうだし、いく....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
ジプトのピラミッドの中から現れた何千年前の予言だそうである。 島原の乱の時に、島民をアジって一揆に走らせた黒幕の策師たちは、追放のバテレン(神父)ママコスの予....
環礁」より 著者:中島敦
――海――珊瑚礁《さんごしょう》といった順序になる。美しいけれども、寂しい島だ。島民の家は西岸の椰子林の間に散らばっている。人口は百七、八十もあろうか。もっと小....
「太平洋漏水孔」漂流記」より 著者:小栗虫太郎
のだれにも分るドイツ訛りと、戦争が終ったか終ったかと聴くような怪しい男には、どの島民も胡乱の眼をむけずにはいない。銃を擬せられて、逃げだすときの情なさ。まったく....
私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
さに「大正の遠島」というところだ。 平和な故郷に要注意人物として帰った私をみる島民の目は冷たかった。また私も離れ島でじっとしていることに耐えられなくなり、滞在....