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「島田虎之助〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

島田虎之助の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大衆文芸作法」より 著者:直木三十五
き絶叫をあとに残して雪に斃れる。それと間髪を容れず後から廻った岡田弥市の拝み討。島田虎之助は加藤主税を斬ったる刀を其の儘身を沈めて斜横に後ろへ引いて颯《さっ》と....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
い」 弾正が推薦する正しき剣道の師とは何者か。 「下谷の御徒町《おかちまち》に島田虎之助という先生がある、流儀は直心陰《じきしんかげ》、拙者が若いうちからの懇....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
といって、御金蔵破りの嫌疑があって、牢から出られない。聞くところによれば、江戸で島田虎之助という先生の門人で直心陰《じきしんかげ》を学び、それから宝蔵院の槍の極....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
うむ――」 竜之助には、このごろ初めて父のことが気にかかるようになったらしい。島田虎之助を極力ほめていた父の言葉が、昨夜という昨夜、ようやく合点《がてん》が行....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
りをされては、俺は承知しても、刀が承知せん」 彼は溝部に眼くばせをする。兵馬は島田虎之助|仕込《じこ》みの腕である。隊の中で試合をしても、井村や溝部では歯が立....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
頼みなされしは何と申される御仁《ごじん》か」 「下谷の御徒町《おかちまち》にて、島田虎之助と申しまする」 「ほう、島田虎之助――」 丹後守は何か思う仔細《しさ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
》植田丹後守から、鎌宝蔵院の極意《ごくい》を伝えられていることは知る人もあろう。島田虎之助の門下で、大石進の故智を学んで、刀を以て下《さ》げ針《ばり》を突くの精....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ね」 「それは豪い」 竜之助の面が上る。 「御存じですか」 「知っている」 「島田虎之助という……」 「そうそう、島田虎之助」 「その先生とお立合をなすったこ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一 机竜之助は昨夜、お絹の口から島田虎之助の最期《さいご》を聞いた時に、 「ああ、惜しいことをした」 という一語....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いか。 その勝安房守をも、彼等のある者は極力光らせまいとして努力した。 勝は島田虎之助門下で剣術を修行した男である。剣術は出来るだろうが、畢竟《ひっきょう》....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
榊原、三橋、伊庭、近藤というあたりに及ぶべきところだが、会談が溯《さかのぼ》って島田虎之助が出る。島田を言う次に、勝麟《かつりん》の噂《うわさ》が出るような風向....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ッタ故親分ノヨウダッケ」 七十 さて、これから名うての剣客島田虎之助をからかった物語だ。 「或日、息子ガ柔術ノ相弟子ニ、島田虎之助トイウ....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
に、言葉としてわけのわからないのがあるけれども、それは飛ばして九四頁になります。島田虎之助という人の撃剣の道場へ、竜之助が行ったところの話で、「若し島田虎之助と....
大捕物仙人壺」より 著者:国枝史郎
陸海軍の実権を、文字通り一手に握っていたのが、当時の勝安房守安芳であった。武術は島田虎之助に学び、蘭学は永井青涯に師事し、一世を空うする英雄であったが、慶喜に一....
名人地獄」より 著者:国枝史郎
えば、千葉周作に斎藤弥九郎、桃井春蔵に伊庭親子、老人ながら戸ヶ崎熊太郎、それから島田虎之助、お手直し役の浅利又七郎、だがこれらの人々は、みんな顔を知っている。武....