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崇
「崇〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
崇の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大導寺信輔の半生」より 著者:芥川竜之介
れなかった。現にこう言う君子の一人――或高等学校の文科の生徒はリヴィングストンの
崇拝者だった。同じ寄宿舎にいた信輔は或時彼に真事《まこと》しやかにバイロンも亦リ....
「ひょっとこ」より 著者:芥川竜之介
ていようが、謡をうたっていようが、そんな事にはかまわない。
ところが、その酒が
崇《たた》って、卒中のように倒れたなり、気の遠くなってしまった事が、二度ばかりあ....
「一夕話」より 著者:芥川竜之介
った日には、柔道の選手で、賄征伐《まかないせいばつ》の大将で、リヴィングストンの
崇拝家で、寒中《かんちゅう》一重物《ひとえもの》で通した男で、――一言《いちごん....
「湖南の扇」より 著者:芥川竜之介
、又|岳州《がくしゅう》の或山道に十二人の歩兵を射倒した話、――譚は殆ど黄六一を
崇拝しているのかと思う位、熱心にそんなことを話しつづけた。
「何しろ君、そいつは....
「桃太郎」より 著者:芥川竜之介
いる。あの頼光《らいこう》や四天王《してんのう》はいずれも多少気違いじみた女性|
崇拝家《すうはいか》ではなかったであろうか?
鬼は熱帯的風景の中《うち》に琴《....
「おしの」より 著者:芥川竜之介
《かんのん》、釈迦《しゃか》八幡《はちまん》、天神《てんじん》、――あなたがたの
崇《あが》めるのは皆木や石の偶像《ぐうぞう》です。まことの神、まことの天主《てん....
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
凡な腕力に露骨な嫉妬《しっと》を示し出した。他の一団はまた犬のごとく盲目的に彼を
崇拝した。さらにまた他の一団は彼の野性と御目出度《おめでた》さとに残酷な嘲笑《ち....
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
られなかったかも知れない。
註 菊池寛氏の「啓吉の誘惑」を見よ。
処女
崇拝
我我は処女を妻とする為にどの位妻の選択に滑稽《こっけい》なる失敗を重ね....
「俊寛」より 著者:芥川竜之介
油断はならぬ。このためしでもわかる通り、一体神と云うものは、人間離れをせぬ限り、
崇《あが》めろと云えた義理ではない。――が、そんな事は話の枝葉《えだは》じゃ。康....
「樗牛の事」より 著者:芥川竜之介
う気は樗牛に対しても起す勇気がない。
しかし怪しげな、国家主義の連中が、彼らの
崇拝する日蓮上人《にちれんしょうにん》の信仰を天下に宣伝した関係から、樗牛の銅像....
「霊界通信 小桜姫物語」より 著者:浅野和三郎
地の神明社内には現に小桜神社(通称若宮様)という小社が遺って居り、今尚お里人の尊
崇の標的になって居ります。 次に当然問題になるのは小櫻姫とT女との関係でありま....
「佐藤春夫氏の事」より 著者:芥川竜之介
を彩るものは常に一脈の詩情なり。故に佐藤はその詩情を満足せしむる限り、乃木大将を
崇拝する事を辞せざると同時に、大石内蔵助を撲殺するも顧る所にあらず。佐藤の一身、....
「森先生」より 著者:芥川竜之介
色日に焼け、如何にも軍人らしき心地したれど、謹厳などと云う堅苦しさは覚えず。英雄
崇拝の念に充ち満ちたる我等には、快活なる先生とのみ思われたり。 又夏目先生の御....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
生れの蛮カラだったが、都会の風に吹かれて来ると、大のハイカラになりすまし、時代の
崇拝者となり、美人の評判高かった金持の後家と結婚が、夫人は平素デビーの書記兼助手....
「狂人日記」より 著者:秋田滋
れだ、戸籍だ。人は戸籍に登録されているために貴いのだ。戸籍を、法律上のこの神を、
崇めよ、跪け! 国家は、戸籍を変える権能を持っているために、殺しても好いのだ、....