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「崇敬〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

崇敬の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
青木の出京」より 著者:菊池寛
ひどく扱われながら、それでも青木が、とうとう自分の親切を受け入れてくれて、自分の崇敬|措《お》く能わざる青年哲学者の危急を救い得たことを、無上の光栄のように欣ん....
灯台鬼」より 著者:大阪圭吉
ドリと二人暮しで、そのどことなく古武士のおもかげをさえもった謹厳な人格は、人々の崇敬の的となっていた。そしてまた一段と頼もしいことに、この老看守は人一倍はげしい....
茶の本」より 著者:岡倉覚三
ある。これによってこそ傑作は神聖なものとなるのである。昔日本人が大芸術家の作品を崇敬したことは非常なものであった。茶人たちはその秘蔵の作品を守るに、宗教的秘密を....
桶狭間合戦」より 著者:菊池寛
義元死後も朝比奈兵衛大夫の外立派な家老も四五人は居るのであるが、氏真、少しも崇敬せずして、三浦右衛門義元と云う柔弱の士のみを用いて、踊酒宴に明け暮れした。自....
霊訓」より 著者:浅野和三郎
実の生活に即して教を樹てる。要約すれば左の三部分に分れる。―― (一)神の認識と崇敬。…………神に対する責務。 (二)同胞への貢献。……………隣人に対する責務。....
明治哲学界の回顧」より 著者:井上哲次郎
ており、その影響を受けたこともまた少なくない。またクリスト教の道徳思想に対しても崇敬の念を抱いている。であるから、すべての点において、仏教に対してもクリスト教に....
妖怪学」より 著者:井上円了
御移り下され」というときは、衆人中一人のみ導師となりていうときと、衆人のほか別に崇敬者を立てていわしむるときとの種々の仕方あるも、その実、ほかの場所に存在せる妖....
妖怪玄談」より 著者:井上円了
おのおの三本の指にて盆の上をおさえ、またほかに一人ありて、その傍らにひざまずき、崇敬の状を呈し、「コックリ様、御たずね申したきことあれば、なにとぞ御出で下され」....
四十年前」より 著者:内田魯庵
井侯以後、羹に懲りて膾を吹く国粋主義は代る代るに武士道や報徳講や祖先崇拝や神社崇敬を復興鼓吹した。が、半分化石し掛った思想は耆婆扁鵲が如何に蘇生らせようと骨を....
オシラ神に関する二三の臆説」より 著者:喜田貞吉
ニコニコしたものと変ってしまった。しかも一方でその大黒天が、武家からは武神として崇敬せられた時代もあったのである。またその大黒とあい並んで、福神として商家に祭ら....
近作鉢の会に一言」より 著者:北大路魯山人
き料理の着物として存在しています。なお個人作家としては仁清、乾山、木米等もっとも崇敬の的となり、好事家識者の間に重きをなしております。 しかしながら現今はと見....
エリザベスとエセックス」より 著者:片岡鉄兵
は、いっさいの美辞麗句を駆逐した格言体が、どこまでも続く文章で「訴願者」「式典と崇敬」「追随者と友人」「支出」「取引」などという話題について彼は感想を述べている....
古事記」より 著者:太安万侶
い、合圖の歌を聞いて敵を討ちました。そこで崇神天皇は、夢で御承知になつて神樣を御崇敬になつたので、賢明な天皇と申しあげますし、仁徳天皇は、民の家の煙の少いのを見....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
簡素と高貴。 御座所の方に向って、また、四辺を広く眺めまわして、しみじみと私は崇敬した、日本皇室の神聖と、吾が民族の由来する伝統と精神とを、そうして愈々に幸わ....
特殊部落の成立沿革を略叙してその解放に及ぶ」より 著者:喜田貞吉
なわちいずれも国民共同の祖神であります。したがって太古から今日に至るまで、双方を崇敬し奉ることは変りません。近く明治・大正の御大典の際に於かせられても、大甞祭に....