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「崑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

崑の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
るしへる」より 著者:芥川竜之介
れを知るや」と。われ、眼《まなこ》を定めてその人を見れば、面《おもて》はさながら崙奴《こんろんぬ》の如く黒けれど、眉目《みめ》さまで卑しからず、身には法服《あ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
為《な》すといい、『文選』を見ると漢朝神虎殿あり、『山海経《せんがいきょう》』に崙山の神|陸吾《りくご》虎身九尾人面虎爪、この神天の九部と天帝の囿時《ゆうじ》....
青蛙神」より 著者:田中貢太郎
禳うた。神が喜んでうけいれてくれると、その不思議がなくなるのであった。 楚に薛という者があった。小さい時から慧で、姿容がよかった。六つか七つの時、青い衣を着....
中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「凱旋の節、神にお礼を申してこの銭を取ることにする」 それから兵を進めてまず崙関を破り、さらに智高を破り、※(鉄囲山叢談) 古御所 洛陽の御所は隋....
ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
地の第四紀における気候変化を調べた論文がある。これによると、最後の氷河期の氷河が崙の北麓に押し出して来て今のコータンの近くに堆石の帯を作っている。この氷河が消....
海神別荘」より 著者:泉鏡花
れなり。黒潮騎士、美女の白竜馬をひしひしと囲んで両側二列を造る。およそ十人。皆|崙奴の形相。手に手に、すくすくと槍を立つ。穂先白く晃々として、氷柱倒に黒髪を縫....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
は、前に遊魂のさまよい出でた時の光景と同じことでありましたが、黒漆《こくしつ》の崙夜裡《こんろんやり》に走るということの如く、宇治山田の米友が外へ飛び出すと、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
いで、隣室との応対をつづけているのですから、やっぱり光景そのものからいうと、黒漆崙夜裡《こくしつこんろんやり》に走るとか、わだかまるとか言うべきもので、何にも....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
戍《ろうらんせいじゆ》の児 涼秋八月|蕭関《せうかん》の道 北風吹き断つ天山の草崙山《こんろんさん》の南、月斜めならんと欲す 胡人月に向うて胡笳を吹く 胡歌の....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
六道能化《ろくどうのうげ》まで来た校合の上に、硯の海が覆《くつがえ》って、黒漆の崙《こんろん》が跳《おど》り出します。 あわててそれを拭き、それを取りのけ、....
万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
ある。また支那でも印度から木綿の入ったのは宋の末だというし、我国では延暦十八年に崙人(印度人)が三河に漂着したが、其舟に木綿の種があったのを栽培したのが初だと....
不周山」より 著者:井上紅梅
」彼女はある山嶺に腰をかけ、両手で頭をかかえて、のぼせ上って言った。 このとき崙山上の大火はまだ熄んでいず、西の空の端は真赤であった。彼女は、西の方を見て、....
新疆所感」より 著者:日野強
ず、晏然(あんぜん)長夜の昏睡中にあること。 さらに転じて西南の境土を望めば、崙山脈を隔てて英領印度あり。英国がインドを根拠として、つねに露国の中央アジア経....
新西遊記」より 著者:久生十蘭
る。 西蔵は唐代に西域諸州を侵略し、長駆して長安を攻めた慓悍な吐蕃の国で、北に崙《コンロン》、東にタングラ、南は二万九千尺のエヴェレストと二万八千尺のカンチ....
二葉亭四迷の一生」より 著者:内田魯庵
れた。『あいびき』に由てツルゲーネフの偉大と二葉亭の訳筆の価値とを確認した読者は山の明珠を迎うる如くに珍重愛惜し、細さに一字一句を翫味研究して盛んに嘖々した。....