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崗
「崗〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
崗の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「大川の水」より 著者:芥川竜之介
る。吾妻橋、厩橋《うまやばし》、両国橋の間、香油のような青い水が、大きな橋台の花
崗石《かこうせき》とれんがとをひたしてゆくうれしさは言うまでもない。岸に近く、船....
「城のある町にて」より 著者:梶井基次郎
けた。盥の水が躍り出して水玉の虹がたつ。そこへも緑は影を映して、美しく洗われた花
崗岩《かこうがん》の畳石の上を、また女の人の素足の上を水は豊かに流れる。 羨《....
「後世への最大遺物」より 著者:内村鑑三
。それで諸君が東京の牛《うし》の御前《ごぜ》に往《い》ってごらんなさると立派な花
崗石《かこうせき》で伊藤博文さんが書いた「天下之糸平」という碑が建っております。....
「聖書の読方」より 著者:内村鑑三
節に於てルカは預言者イザヤの言を引いて曰うて居る、曰く 諸の谷は埋られ、諸の山と
崗とは夷げられ、屈曲たるは直くせられ、崎嶇は易くせられ、諸の人は皆神の救を見るこ....
「人外魔境」より 著者:小栗虫太郎
ぬいて雪冠をいただいている、コンゴのルウェンゾリがみえる。そのしたの、風化した花
崗石のまっ赭な絶壁。そこから、白雲と山陰に刻まれはるばるとひろがっているのが、悪....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
。船はその火へ近寄って行く。湾は益々狭まって行く。そして狭まり尽くした所に広い花
崗岩の階段がある。階段の左右に人がいる。手に松火を捧げている。入江の水はピチャピ....
「山と雪の日記」より 著者:板倉勝宣
糸のように見える上高地の平原まで続く。すぐ右手に頭を圧して、半天をさえぎって、花
崗岩の大岩塊が、白い屏風を押し立てたように立っている。下の平原を隔てて、向う側に....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
ていた。 その辺は安東といって住宅地である。大部分は焼け残っている。浅間社の花
崗岩の大鳥居の立っている長谷通も、安東寄りの片側はおおむね無事である。その通をが....
「バークレーより」より 著者:沖野岩三郎
かった。 ＊ カリフォルニヤ大学のカムパスの中央に聳え立つ高塔は花
崗石を三百七呎の高さに積み上げたルネッサンス式の建築である。ヴェニスの聖マークの....
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
たという次第である。それゆえロンドンを立ってデボンシャイアに来たばかりで、もう花
崗石だの、石灰石だのという、ロンドンあたりでは見られぬものが地上に顕われて来たの....
「赤げっと 支那あちこち」より 著者:国枝史郎
な勢いで吸込まなければ不可ないのさ。息も吐かずにね。 阿片窟を退散した僕達は小
崗子へ行き、夜の露天市場（泥棒市場と云った方が通りがよいそうだ）を見た。純然たる....
「式部小路」より 著者:泉鏡花
当りに、檜造りの玄関が整然と真四角に控えたが、娘はそれへは向わないで、あゆみの花
崗石を左へ放れた、おもてから折まわしの土塀の半に、アーチ形の木戸がある。 そこ....
「周防石城山神籠石探検記」より 著者:喜田貞吉
部 なお進んで所謂クツ石を見た。横六尺、縦三尺、それにいろいろの工みを施した花
崗岩だ。後に石原社司の報告によれば、他でも二個新たに発見したそうである。これも研....
「西航日録」より 著者:井上円了
街は、ロンドン西部の建築にパリの風致を添えたるものと称す。その意は、家屋はみな花
崗石をもって築き、整然として両側に並立するをいう。すなわち、わが東京の日本銀行の....
「本所両国」より 著者:芥川竜之介
うことだった。 本所会館は震災前の安田家の跡に建ったのであろう。安田家は確か花
崗石を使ったルネサンス式の建築だった。僕は椎の木などの茂った中にこの建築の立って....