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崙
「崙〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
崙の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「るしへる」より 著者:芥川竜之介
を知るや」と。われ、眼《まなこ》を定めてその人を見れば、面《おもて》はさながら崑
崙奴《こんろんぬ》の如く黒けれど、眉目《みめ》さまで卑しからず、身には法服《あび....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
の馬も犬も然る事なし、これに似た話ラヤードの『波斯《ペルシア》スシヤナおよび巴比
崙初探検記《バビロンしょたんけんき》』(一八八七年版)にクジスタンで馬が獅を怖る....
「浮雲」より 著者:二葉亭四迷
口髭、頬髯《ほおひげ》、顋《あご》の鬚《ひげ》、暴《やけ》に興起《おや》した拿破
崙髭《ナポレオンひげ》に、狆《チン》の口めいた比斯馬克髭《ビスマルクひげ》、その....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
「凱旋の節、神にお礼を申してこの銭を取ることにする」 それから兵を進めてまず崑
崙関を破り、さらに智高を破り、※(鉄囲山叢談) 古御所 洛陽の御所は隋唐....
「ロプ・ノールその他」より 著者:寺田寅彦
の第四紀における気候変化を調べた論文がある。これによると、最後の氷河期の氷河が崑
崙の北麓に押し出して来て今のコータンの近くに堆石の帯を作っている。この氷河が消失....
「海神別荘」より 著者:泉鏡花
なり。黒潮騎士、美女の白竜馬をひしひしと囲んで両側二列を造る。およそ十人。皆|崑
崙奴の形相。手に手に、すくすくと槍を立つ。穂先白く晃々として、氷柱倒に黒髪を縫う....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
、前に遊魂のさまよい出でた時の光景と同じことでありましたが、黒漆《こくしつ》の崑
崙夜裡《こんろんやり》に走るということの如く、宇治山田の米友が外へ飛び出すと、外....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
で、隣室との応対をつづけているのですから、やっぱり光景そのものからいうと、黒漆崑
崙夜裡《こくしつこんろんやり》に走るとか、わだかまるとか言うべきもので、何にもな....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ろうらんせいじゆ》の児 涼秋八月|蕭関《せうかん》の道 北風吹き断つ天山の草 崑
崙山《こんろんさん》の南、月斜めならんと欲す 胡人月に向うて胡笳を吹く 胡歌の怨....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
道能化《ろくどうのうげ》まで来た校合の上に、硯の海が覆《くつがえ》って、黒漆の崑
崙《こんろん》が跳《おど》り出します。 あわててそれを拭き、それを取りのけ、そ....
「万葉秀歌」より 著者:斎藤茂吉
る。また支那でも印度から木綿の入ったのは宋の末だというし、我国では延暦十八年に崑
崙人(印度人)が三河に漂着したが、其舟に木綿の種があったのを栽培したのが初だとい....
「不周山」より 著者:井上紅梅
彼女はある山嶺に腰をかけ、両手で頭をかかえて、のぼせ上って言った。 このとき崑
崙山上の大火はまだ熄んでいず、西の空の端は真赤であった。彼女は、西の方を見て、そ....
「新疆所感」より 著者:日野強
、晏然(あんぜん)長夜の昏睡中にあること。 さらに転じて西南の境土を望めば、崑
崙山脈を隔てて英領印度あり。英国がインドを根拠として、つねに露国の中央アジア経綸....
「新西遊記」より 著者:久生十蘭
。 西蔵は唐代に西域諸州を侵略し、長駆して長安を攻めた慓悍な吐蕃の国で、北に崑
崙《コンロン》、東にタングラ、南は二万九千尺のエヴェレストと二万八千尺のカンチェ....
「北海の白鳥」より 著者:小川未明
知りにならなかったのです。ちょうどそのころ、東の国から薬売りが、「これは支那の昆
崙山にあった、不老不死の薬でございます。」といって、献上したので、王さまはいまま....