崩潰[語句情報] »
崩潰
「崩潰〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
崩潰の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「島原の乱」より 著者:菊池寛
全土に勢威盛んであった島津も、東西の両道を南下する豊臣勢には敵すべくもなく、忽ち
崩潰した程であるから、沿道の小名|郷士の輩は風を望んで秀吉の軍門に投じたのであっ....
「人間の結婚」より 著者:宮本百合子
向って? どういう喜び? 何をどういう風に建設しようとして? ところがここでも、
崩潰された生活安定と楽しさを喜ぼうとする激しい欲望がぶつかっている。はしゃぐこと....
「○○獣」より 著者:海野十三
て大音響をたてると、月明の夜が、一瞬に真暗になるほど恐ろしい砂煙をあげてその場に
崩潰してしまった。まるで爆撃されたような惨澹たる光景であった。 「一体、これはど....
「死体の匂い」より 著者:田中貢太郎
二棟の土蔵とであったが、その涵徳殿も土蔵も潰れたとのことであった。 私は土塀の
崩潰を惜しむとともに、藤田東湖のことをすぐ思い浮べた。色の黒い※野な顔をした田舎....
「マルクス主義と唯物論」より 著者:三木清
て彼はそれを我々の眼前で毎日日増に成就されつつある、資本主義的生産社会の必然的な
崩潰の上に基礎づけた、彼は、ひとつの単純な事実である、剰余価値は支払われざる労働....
「老狸伝」より 著者:佐藤垢石
その後へ松平大和守朝矩が来たり、この厩橋城へ入ったのである。その頃は、厩橋城廓の
崩潰が甚だしい最中で、殿様の朝矩は危険で居堪らなくなり、本丸から三の丸へ引っ越さ....
「二つの松川」より 著者:細井吉造
が、汚濁とは言わないまでもどこか無気味な不透明さをたたえているのは、源流に大きな
崩潰《ぬけ》のある証拠なのだ。大ナメ八丁という場所は、烏帽子《えぼし》岳の頂稜か....