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崩落
「崩落〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
崩落の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「大阪万華鏡」より 著者:吉行エイスケ
く》に反した信用のインフレーションは英蘭《イングランド》銀行の利下げとともにその
崩落の道をたどった。云々。) 英国金融資本が、米国産業資本に強靭《きょうじん》....
「メールストロムの旋渦」より 著者:佐々木直次郎
斎前第二日曜の早朝、その怒号狂瀾ことにはげしく、ために海辺なる家屋の石材すら地に
崩落せり」 水深については、どうして渦巻のすぐ近くでこういうことが確かめられた....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
けぼの》とに賛成した。私は偏見と誤謬《ごびゅう》との倒壊を助けた。誤謬と偏見との
崩落は光明をきたすものである。われわれは古き世界を倒したのです。そして悲惨の容器....
「レ・ミゼラブル」より 著者:豊島与志雄
のは静寂の方である。そういう不思議はしばしば見らるるところである。あらゆるものが
崩落する周囲の物音は、グランテールの我を忘れた眠りをますます深くした。物の崩壊は....
「坑鬼」より 著者:大阪圭吉
新らしい切口があり、路面には大小様々の炭塊が、屍体を取り巻くようにしてバラバラと
崩落ちていた。殴り倒された浅川監督の瀕死体の上へ、残忍な殺人者の手によって最後の....
「火と氷のシャスタ山」より 著者:小島烏水
解して、空洞になり、激しい滝水で、氷河のトンネルが出来たのが、支持の力を失って、
崩落を始め、岩石や砂礫を押し流して、山麓の村々へと、冠せて来たのであったが、その....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
地となっているということが判ったのでございます。 また、かの善光寺地震の際の大
崩落地として有名な、同じく更級郡更府村の湧《わく》池という部落でありますが、今も....
「父の出郷」より 著者:葛西善蔵
、呆然としてしまった。底知れない谷へでも投りこまれたような、身辺いっさいのものの
崩落、自分の存在の終りが来たような感じがした。 「どうかなすったんですか?」と、....
「黒部川奥の山旅」より 著者:木暮理太郎
尾根の上まで続く。その左の雪渓の半頃へ直ぐ上の尾根から押し出した凄まじい赭岩の大
崩落が、山の心臓から搾り出された黒血のように雪渓の中央を流れている。阿部木谷の源....
「黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
合った奥鐘山の絶壁から、忽ち一条二条続いて五、六条の大瀑布が、虚空を跳って滾々と
崩落するのを木の間越しに望んだ。根なし雲が時々瀑の半あたりを往ったり来たりする。....