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「嵐雪〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嵐雪の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
二、三羽――十二、三羽」より 著者:泉鏡花
ていたのである。 私たちの一向に気のない事は――はれて雀のものがたり――そらで嵐雪の句は知っていても、今朝も囀った、と心に留めるほどではなかった。が、少からず....
芭蕉について」より 著者:宮本百合子
四合も入るぐらいの瓢《ひさご》をかけ、三方水で囲まれた粗末な小屋に芭蕉庵と名づけ嵐雪などと男世帯をもった三十七歳の桃青の心の裡は、なかなかの物すさまじい苦悩と模....
細木香以」より 著者:森鴎外
機の外、鳥越等栽、原田梅年、牧冬映、野村守一がある。梅年は後六世雪中庵と称した。嵐雪、吏登、蓼太、完来、対山、梅年と云う順序だそうである。守一、通称は新蔵、鶴歩....
凧の話」より 著者:淡島寒月
がりけり乞食小屋 一茶 物の名の鮹や古郷のいかのぼり 宗因 糸つける人と遊ぶや凧嵐雪 今の列子糸わく重し人形凧 尺草 (大正七年一月『趣味之友』第二十五号)....
俳人蕪村」より 著者:正岡子規
らん。去来《きょらい》、丈草《じょうそう》もその人にあらざりき。其角《きかく》、嵐雪《らんせつ》もその人にあらざりき。五色墨《ごしきずみ》の徒もとよりこれを知ら....
葛飾土産」より 著者:永井荷風
てよろこびを感ずる心持は殆ど江戸の俳句に言尽されている。今更ここに其角《きかく》嵐雪《らんせつ》の句を列記して説明するにも及ばぬであろう。わたくしは梅花を見る時....
木綿以前の事」より 著者:柳田国男
にみな、その物悲しい情趣をちゃんと体験していたのである。 露霜窪くたまる馬の血嵐雪 坊主とも老とも言はず追立歩 芭蕉 土の餅つく神事おそろし ....