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嵩ずる
「嵩ずる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嵩ずるの前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
ありながら、索莫たる孤独を感じているのが、わが忠直卿であった。 こうした意識が
嵩ずるにつれ、彼の奥殿における生活は、砂を噛むように落莫たるものになって来た。 ....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
おいて貰って、乗り物を降りる手数の省けるような工風を編み出しました。それが次第に
嵩ずるうちに、大名共、だんだんと狡猾になって、お墨付には別段音物付け届け手土産の....
「前記天満焼」より 著者:国枝史郎
「そうですねえ、そうでしょうよ」 「オイ」と大学猛くなった。 「その理詰めだが
嵩ずるとな……」 「どうなろうと仰有るので?」 「こうなるのだ! こうなるのだ!....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
事を設けて仕を辞した。 詩的小人というものは、俗物よりも嫉妬深いもので、それが
嵩ずると偉いことをする。 李白の逃げたのは利口であった。 剣を好み諸侯を干し....
「仏教人生読本」より 著者:岡本かの子
て笑い出したり、先刻までひどく嫌っていた人を急に好きになったりします。この状態が
嵩ずると本当の精神病になってしまうでしょう。恐ろしいことです。どうしたらこの状態....