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嶋
「嶋〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
嶋の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い：新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
金蔵が来たと云うので、今度はまた練馬へ行く。そこが又いけないと云って、今度は三河
嶋へ行く。まるで大根か漬菜《つけな》でも仕入れて歩いているような始末で、まったく....
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
云って、四十五です。八年前に亭主に死に別れて、三年前から杉の森新道に隠居して、お
嶋という女中と二人暮らしですが、店の方から相当の仕送りがあるので、なかなか贅沢に....
「綺堂むかし語り」より 著者:岡本綺堂
でいたのである。鍋焼うどんが東京に入り込んで来たのは明治以後のことで、黙阿弥の「
嶋鵆月白浪」は明治十四年の作であるが、その招魂社鳥居前の場で、堀の内まいりの男が....
「中国怪奇小説集」より 著者:岡本綺堂
で暴風に出逢って、どことも知れない国へ漂着しました。遠方からみると、それは普通の
嶋などではなく、山や川や城もあるらしいのです。 「どこだろう」 「そうですねえ」....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
ってその甲斐はない。彼等は伊達に就いても効果の無いことは互にいましめ合う。 淀
嶋新吉は滞在邦人の中でも追放人の方である。だが自分でそう呼ぶことすらもう月並の嫌....
「寄席と芝居と」より 著者:岡本綺堂
も漸く不振に向かうこととなった。 燕枝の人情話の中で、彼が最も得意とするのは「
嶋千鳥沖津白浪」であった。大坂屋花鳥に佐原の喜三郎を配したもので、吉原の放火や、....
「世界怪談名作集」より 著者:岡本綺堂
いうちは、この船の食事が良いか悪いか、あるいは普通か、見当がつかない。船が｜炎の
嶋を出ないうちは、天候もまだわからない。最初は食卓もいっぱいであったが、そのうち....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
。江戸は『八犬伝』の中心舞台で、信乃が生れ額蔵が育った大塚を外にしても神田とか湯
嶋とか本郷とかいう地名は出るが「江戸」という地名は見えない。江戸城を匂わせるよう....
「小坂部姫」より 著者:岡本綺堂
登るものはないか。」 秀吉は癇癖の唇を顫わせて哮った。その下知にしたがって、福
嶋市松が駈けあがると、天主閣のなかは昼でも闇であった。彼は一旦引っ返して、手松明....
「武士を夷ということの考」より 著者:喜田貞吉
田村麻呂は夷人なりとの説」中に論及せる、近衛員外中将兼播磨守陸奥大国造正四位上道
嶋宿禰
嶋足のごときは、その著しきものなりとす。しかしてもし坂上田村麻呂にして、果....
「十番雑記」より 著者:岡本綺堂
の無難をせめてもの幸いに、箙の梅をたずさえて今夜はそのまま帰ってくると、家には中
嶋が来て待っていた。 「渋谷の道玄坂辺は大変な繁昌で、どうして、どうして、この辺....
「源之助の一生」より 著者:岡本綺堂
った。 二十三年の七月、市村座――その頃はまだ猿若町にあった――で黙阿弥作の『
嶋鵆月白浪』を上演した。新富座の初演以来、二回目の上演である。菊五郎の
嶋蔵、左団....
「露伴の出世咄」より 著者:内田魯庵
も解らなかった。いよいよ済まぬ事をしたと、朝飯もソコソコに俥を飛ばして紹介者の淡
嶋寒月を訪い、近来｜破天荒の大傑作であると口を極めて激賞して、この恐ろしい作者は....
「影」より 著者:岡本綺堂
いう酒屋の息子だが、先月の十七日、旧暦の十五夜の晩に、なじみのカフェーの女給を向
嶋へ連れ出して、ピストルで撃ち殺したんだ。 重兵衛 カフェーの女給を……。ピスト....
「古事記」より 著者:太安万侶
時に、オホクメの命の申しますには、「神の御子と傳える孃子があります。そのわけは三
嶋《みしま》のミゾクヒの娘《むすめ》のセヤダタラ姫という方が非常に美しかつたので....