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「嶮山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嶮山の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
幻談」より 著者:幸田露伴
のです。山へ登るのも極《ご》くいいことであります。深山《しんざん》に入り、高山、嶮山《けんざん》なんぞへ登るということになると、一種の神秘的な興味も多いことです....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
ありました。 外は満天の月光でありまして、地は一面の雪であります。 白骨への嶮山難路を、今の時候に、今の時刻に、しかもひとり旅で辿《たど》るということは、全....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
比良であるとか、比叡であるとか、見立てらるべき山々が、実景に見るそれよりも遥かに嶮山絶壁をなしている上に、鮮紅のヴェールをかけたものであるように思われてならぬ。....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
も経った頃、私達は海岸へ参りましたが、見渡す限り海上は墨のように真黒です。背後は嶮山左右は巉岩、そうして前は大海です。空には月も星も無く、嵐に追われる黒雲ばかり....
ノンシャラン道中記」より 著者:久生十蘭
|山杜鵑《やまほととぎす》。 二、落ちては登る人魂《ひとだま》の復原運動。南は嶮山重畳のモン・ブラン群《マシッフ》と、氷河の蒼氷を溶かしては流すアルヴの清洌、....
越中劍岳先登記」より 著者:柴崎芳太郎
岩木鶴次郎(二四) その他を率いたが、二等三角点を設けんとせしも、名にし負う嶮山とて機械及材料を運上ぐる事能わず、止むを得ず四等三角点を建設する事とした。そ....
三国志」より 著者:吉川英治
の精兵といえば、わずか一万に足らなかった。 張飛をその大将とし、峡水の水路と、嶮山の陸路との、二手になってすすんだ。 「まず張飛は、巴郡をとおり、※城の前にい....
三国志」より 著者:吉川英治
い。かつはまた、従来の戦場とちがって、風土気候も悪いし、輸送の不便は甚だしいし、嶮山密林、ほとんど人跡未踏の地が多い。 ひとたび敗れんか、魏や呉は、手を打って....