嶮難[語句情報] » 嶮難

「嶮難〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

嶮難の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
十二支考」より 著者:南方熊楠
大虫は誰の前身とも説いていない。『中阿含経』十六に大猪《おおぶた》五百猪に王たり嶮難道を行くうち虎に逢う、虎と闘わば必定《ひつじょう》殺されん闘わねば子分輩に笑....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
里をも歴訪せらるるすずしい光景は、街道を通して手に取るように伝わって来た。輦路も嶮難なるところから木曾路は多く御板輿で、近衛騎兵に前後を護られ、供奉の同勢の中に....
悟浄出世」より 著者:中島敦
いて流るる秋のはじめになりければ心細くも三蔵《さんぞう》は二人の弟子にいざなわれ嶮難《けんなん》を凌《しの》ぎ道を急ぎたもうに、たちまち前面に一条の大河あり。大....
十二支考」より 著者:南方熊楠
ず、甚だ不敵になり居ると載す。『中阿含経』一六にいわく、大猪、五百猪の王となって嶮難道を行く、道中で虎に逢い考えたは、虎と闘わば必ず殺さるべし。もし畏《おそ》れ....
黒部川を遡る 」より 著者:木暮理太郎
素志を堅くしたらしい。其後幾度か計画が立てられて私も之に与った。しかし予想以上に嶮難の恐ろしいものがあると思われた為に、容易に実行の運びに至らなかったが、遂に大....