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川上
「川上〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川上の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「素戔嗚尊」より 著者:芥川竜之介
だ口ごもりながら、とにかく一切の事情を話して聞かせた。それによると女の父は、この
川上《かわかみ》の部落の長《おさ》をしている、足名椎《あしなつち》と云うものであ....
「高野聖」より 著者:泉鏡花
って、ちょうど切穴の形になって、そこへこの石を嵌《は》めたような誂《あつらえ》。
川上も下流も見えぬが、向うのあの岩山、九十九折《つづらおり》のような形、流は五尺....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
場合には、きっと怪我があるんでして……よく、その姐さんは御無事でした。この贄川の
川上、御嶽口。美濃寄りの峡は、よけいに取れますが、その方の場所はどこでございます....
「三角形の恐怖」より 著者:海野十三
もありやしないかと思われる位でした。私の家は、その塔の森と呼ばれる真暗な森と、玉
川上水のあとである一筋の小川を距てて向い合っていました。どっちかと言うと一寸陰気....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
尉は、頤紐のかかった面をあげて、丁度その時刻、帝都防護飛行隊が巡邏している筈の品
川上空を注視したが、その方向には、いたずらに霧とも煙ともわからないものが濃く垂れ....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
これを見物した。その前の豊島区などの焼けたときほど大きくは見えなかったが、初め品
川上空に照明弾を落としてそれからずんずん東へ南へひろがり、駒沢のが一番近く、そこ....
「薬草取」より 著者:泉鏡花
ね。 さあ思い立っては矢も楯も堪らない、渡り懸けた橋を取って返して、堤防伝いに
川上へ。 後でまた渡を越えなければならない路ですがね、橋から見ると山の位置は月....
「宇宙の迷子」より 著者:海野十三
ゆかいな時代 このゆかいな探険は、千九百七十何年だかにはじめられた。いいですか。 探険家はだれかというと、
川上一郎君、すなわちポコちゃんと、山ノ井万造君、すなわち千ちゃんと、この二人の少....
「宇宙戦隊」より 著者:海野十三
ねばならない。 三人の鉱員 この奇妙な死骸の発見者は、金田という鉱員と、
川上と山岸という二人の少年鉱員であった。 この三人は、梅雨ばれの空をあおぎなが....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
川上機関大尉の酒壜 わが練習艦隊須磨、明石の二艦は、欧州訪問の旅をおえて、いま....
「草迷宮」より 著者:泉鏡花
一束手ぶしに持ったがね。別にハイそれを視めるでもねえだ。美しい目水晶ぱちくりと、
川上の空さ碧く光っとる星い向いて、相談|打つような形だね。 草鞋がけじゃで、近....
「茸の舞姫」より 著者:泉鏡花
柴に附着けて売られたっけ、毒だ言うて川下へ流されたのが遁げて来ただね。 ずっと
川上へ行くと、そこらは濁らぬ。山奥の方は明い月だ。真蒼な激い流が、白く颯と分れる....
「淡島椿岳」より 著者:内田魯庵
官貴紳までが見物に来た。人気の盛んなのは今日の帝展どころでなかった。油画の元祖の
川上冬崖は有繋に名称を知っていて、片仮名で「ダイオラマ」と看板を書いてくれた。泰....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
午後四時後はようやく渓山を出でて、原野に入る。多少の林丘あるも、概して麦田なり。
川上には無数の材木のただよいおれるを見る。これ、いわゆるクダナガシなり。諸川の流....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
問題であったため、遂に勇を鼓してお受けすることになった。 かくて同年夏、会津の
川上温泉に立て籠もり日本文の参考資料に熱心に目を通した。もちろん泥縄式の甚だしい....