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川千鳥
「川千鳥〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川千鳥の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「婦系図」より 著者:泉鏡花
、友染は簪の花とともに、堅くなって膳を据えて、浮上るように立って、小刻に襖の際。
川千鳥がそこまで通って、チリチリ、と音が留まった。杯洗、鉢肴などを、ちょこちょこ....
「死者の書」より 著者:折口信夫
、昼も苑一面に鳴くようになった。佐保川の水を堰き入れた庭の池には、遣り水伝いに、
川千鳥の啼く日すら、続くようになった。 今朝も、深い霜朝を、何処からか、鴛鴦の夫....
「父の俤」より 著者:佐藤垢石
脇で、ドブンと日本|鱒が躍り上がった。一貫目以上もある大物らしい。 日本鱒も、
川千鳥と同じように、若鮎が河口へ向かうのと一緒に、遠い太平洋の親潮の方から、淡水....
「利根の尺鮎」より 著者:佐藤垢石
利根の瀬音を寝ている私の耳へ伝えてきた。その瀬音が忘れられぬ。 真夏がくると、
川千鳥が、河原の上を舞った。千鳥は河原の石の下へ卵を生むのである。少年の私は、孵....
「楢の若葉」より 著者:佐藤垢石
して、それは毎年、五月の端午のお節句が過ぎた頃である。その頃になると、河原の上に
川千鳥の鳴き叫ぶ声を聞くのだが、
川千鳥は下総の海の方から、鮎の群れを追いながら空....
「みやこ鳥」より 著者:佐藤垢石
、頭を掠め去った。 ――キキ―― 頭の上で、鳥の声がした。いそしぎだろうか、
川千鳥だろうか。 幼い頃、父に伴われて故郷の川へ鮎釣りに行くたびに、河原で聞い....
「鳴門秘帖」より 著者:吉川英治
。 頭のしん溝に埋められている妹弟を見捨ててもいられぬ悩み――。 声もなく、
川千鳥が白く渡った、待乳の山から水神の森あたりへ。 と。 お綱がうっ伏してい....
「エタ源流考」より 著者:喜田貞吉
だかわからぬ。武庫郡の方のは後までも「夙村」として認められ、吉井良秀氏の「武庫の
川千鳥」の説によると、「元禄元年社寺御改御吟味帳」には、西宮町の分郷「夙」とある....