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「川太郎〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

川太郎の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
」より 著者:新美南吉
なァんだ、太郎左衛門じゃないかと、口の中でいった。 ふいと久助君は、まえに、江川太郎左衛門《えがわたろうざえもん》というえらい人物の伝記を、ある雑誌で読んだこ....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
なぞを小普請役から抜いて、それぞれ航海の技術を学ばせたのも彼だ。下曽根金三郎、江川太郎左衛門には西洋の砲術を訓練させる。箕作阮甫、杉田玄端には蕃書取調所の教育を....
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
曾根信守君を葬りました。六十九歳でした。下曾根さんは旧幕名家の出、伊豆|韮山の江川太郎左衛門と相並んで高島秋帆門下の砲術の名人であった下曾根金之丞は父でした。砲....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
中に去年生れた郁太郎《いくたろう》で、この三人が住んでいるのは、芝新銭座の代官江川太郎左衛門の邸内のささやかな長屋です。 あれから四年後、二人の生活はこんなふ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
足のできないほどに、能登守の砲術の愛好心は嵩《こう》じているのであります。 江川太郎左衛門が伊豆の韮山《にらやま》に立てたのは有名なる反射炉であります。江川が....
渋江抽斎」より 著者:森鴎外
を送るものは、句読を授けられた少年らの外、矢川文一郎、比良野房之助、服部善吉、菱川太郎などであった。後に服部は東京で時計職工になり、菱川は辻新次さんの家の学僕に....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
それ、いつぞや島田先生の道場で試合をした人」 とようやく考えついて、 「たしか江川太郎左衛門配下というたが……妙な剣術ぶりであった」 あの時の試合、例の竜之助....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れで怖れられたのです。けれどもその秋帆とても、もう罪(?)を赦《ゆる》されて、江川太郎左衛門を助けていろいろ熱心にその研究をつづけている時分のことであったから、....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
によって、山の奥へ隠され、再び世に出でない安楽の生涯を終ったものがあるという。江川太郎左衛門ほどの英物が竹売りに化けて、斎藤弥九郎を引連れ、甲州へ隠密《おんみつ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
刀にて思うさま叩き散らし悪態をついて泣かしてやった。師匠にヒドク叱られた。今は石川太郎右衛門とて御徒頭《おかちがしら》をつとめているが、古狸にて今に何にもならぬ....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
一座をにがにがしく思わせているうちに、やはり高島秋帆のことが話題になって、次に江川太郎左衛門のこと、それから砲術の門下のことにまで及んでついに、 「時に、あの駒....
中里介山の『大菩薩峠』」より 著者:三田村鳶魚
この竜之助が侘住居をしているのは、どういうところかというと、「芝新銭座の代官江川太郎左衛門の邸内の些やかな長屋」と書いてある。そうして竜之助は、江川の足軽に剣....
赤格子九郎右衛門」より 著者:国枝史郎
一 江川太郎左衛門、名は英竜、号は坦庵、字は九淵世々韮山の代官であって、高島秋帆の門に....
丹那山の怪」より 著者:江見水蔭
どうもこれは、飯綱遣いであろう。でなくは切支丹ではないかと、韮山で興行の折は、江川太郎左衛門様の手代衆が一応お調べになりまして、確かに魔法|妖術ときめて、既に獄....
破れわらじ」より 著者:三好十郎
だそうだ! 筑後川すじから佐賀へんにかけちゃ、舟幽霊じゃとか、人のシリコ玉あ抜く川太郎じゃとか、おしろいくさいバケモンがウンと居るけんなあ。まあまあ、おみやげよ....