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川柳
「川柳〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川柳の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
宇田川嬢「振動魔」の印票を届けられる。二十五日迄に捺してほしいとの事なり。 ◯「
川柳祭」寄贈をうく。徳川さん、正岡氏、吉田機司氏などを熟読す。 ◯きょうは鎌倉の....
「青蛙堂鬼談」より 著者:岡本綺堂
河原には水が増したらしく、そこらの石を打つ音が例よりも凄まじく響いた。小屋の前の
川柳に降りそそぐ雨の音も寂しくきこえて、馴れている平助もおのずと佗しい思いを誘い....
「若菜のうち」より 著者:泉鏡花
も見える処で、 「その柿、おくれな、小母さんに。」 と唐突にいった。 昔は、
川柳に、熊坂の脛のあたりで、みいん、みいん。で、薄の裾には、蟋蟀が鳴くばかり、幼....
「菎蒻本」より 著者:泉鏡花
蛛の穴へ深入に及んだ列卒の形で、肩ばかり聳やかして弱身を見せじと、擬勢は示すが、
川柳に曰く、鏝塗りの形に動く雲の峰で、蝋燭の影に蟠る魔物の目から、身体を遮りたそ....
「第二菎蒻本」より 著者:泉鏡花
分ながら気が変って、お前さんの前だと花嫁も同じことよ。……何でしたっけね、そら、
川柳とかに、下に居て嫁は着てからすっと立ち……」 「お前は学者だよ。」 「似てさ....
「縁結び」より 著者:泉鏡花
でまたニヤリで、 「ほんとは夜来る方がいいんだのに。フン、フン、フン、」 突然
川柳で折紙つきの、(あり)という鼻をひこつかせて、 「旦那、まあ、あら、まあ、あ....
「沼夫人」より 著者:泉鏡花
、伸上って見送るほど、嵩増して、薄の葉が瀬を造って、もうこれで充満と云うように、
川柳が枝を上げて、あぶあぶ遣ってた。」 「この水が、路端の芋大根の畑を隔てた、線....
「探偵夜話」より 著者:岡本綺堂
の人達の三倍ぐらいも働いたのだ。」 こんな自分勝手の理屈を考えながら、佐山君は
川柳の根方に腰をおろして、鼠色の夕靄がだんだんに浮き出してくる川しもの方をゆっく....
「西瓜」より 著者:岡本綺堂
呼びとめた。 「これ、待て。」 由来、武家の辻番所には「生きた親爺の捨て所」と
川柳に嘲られるような、半|耄碌の老人の詰めているのが多いのであるが、ここには「筋....
「火薬庫」より 著者:岡本綺堂
人たちの三倍ぐらいも働いたのだ。」 こんな自分勝手の理屈を考えながら、佐山君は
川柳の根方に腰をおろして、鼠色の夕靄がだんだんに浮き出してくる川しもの方をゆっく....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
を自然薯扱い。蓼酢で松魚だ、身が買えなけりゃ塩で揉んで蓼だけ噛れ、と悪い虫めら。
川柳にも、(地女を振りも返らぬ一盛。)そいつは金子を使ったでしょうが、こっちは素....
「雪柳」より 著者:泉鏡花
何しろ「怪談録」です。怨念の蛇がぬらぬらと出たり、魔界の巷に旅人が※ったり。……
川柳にさえあるのです……(細首を掴んで遣手蔵へ入れ)……そのかぼそい遊女の責殺さ....
「斎藤緑雨」より 著者:内田魯庵
『控え帳』の材料となったのだ。 何でもその時分だった。『帝国文学』を課題とした
川柳をイクツも陳べた端書を続いて三枚も四枚もよこした事があった。端書だからツイ失....
「三十年前の島田沼南」より 著者:内田魯庵
、沼南は夫人と共に一つ俥に同乗して葬列に加わっていた。一体合乗俥というはその頃の
川柳や都々逸の無二の材料となったもので、狭い俥に両性がピッタリ粘着き合って一つ膝....
「魯迅さん」より 著者:内山完造
ん買った。何を買ったか一々おぼえていないが、一つ面白いと思って忘れられないのは、
川柳全集を買っていることです。自分ではよくわからんとはいっていたけれども、大よそ....