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「川端康成〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

川端康成の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
兄たち」より 著者:太宰治
かかり、兄が私に嘘ばかり教えていたことを知りました。兄の所蔵の「感情装飾」という川端康成氏の短篇集の扉には、夢川利一様、著者、と毛筆で書かれて在って、それは兄が....
もの思う葦」より 著者:太宰治
眺めながら思う。)百姓である。十代まえからの水呑百姓、だけである。 丹羽文雄、川端康成、市村羽左衛門、そのほか。私には、かぜ一つひいてさえ気にかかる。 追記....
川端康成」より 著者:太宰治
ごろ友人の檀一雄がそれを読み、これは、君、傑作だ、どこかの雑誌社へ持ち込め、僕は川端康成氏のところへたのみに行ってみる。川端氏なら、きっとこの作品が判るにちがい....
映画雑感(Ⅳ)」より 著者:寺田寅彦
てはいるようである。 (昭和十年五月、映画評論) 十五 乙女心三人姉妹川端康成の原著は読んだことはないが、この映画の話の筋はきわめて単純なもので、ちょ....
鏡花氏の文章」より 著者:中島敦
行ったようである。 「雄蘂の弓が新月のように青空へ矢を放った。」……「春景色」(川端康成) 「栗毛の馬の平原は狂人をのせてうねりながら、黒い地平線をつくって、潮....
文学的自叙伝」より 著者:林芙美子
氏の四十八人目と云うのや、谷崎潤一郎《たにざきじゅんいちろう》氏の卍《まんじ》、川端康成氏の温泉宿、野上弥生子《のがみやえこ》氏の燃ゆる薔薇、里見※《さとみとん....
現代小説展望」より 著者:豊島与志雄
ン・ポウのような神秘主義と異なって、おもに感覚的に進んでゆくところに特色がある。川端康成の「抒情歌」のなかの女は、床の間の紅梅の花を、亡き恋人の霊と見立てて、そ....
十一谷義三郎を語る」より 著者:豊島与志雄
熱海に行った時など、一週間、原稿は一枚も書かずに碁をうってばかりいたことがある。川端康成君、故直木三十五君なども、碁の仲間だったが、十一谷君と最も番数多く碁をう....
文学に於ける構想力」より 著者:豊島与志雄
の運進の一つ一つである。そして人物像が出来上る。このことを理解する者は、例えば、川端康成の作品に構想が乏しいなどとは考えないだろう。そのエロチシズムは別として、....
文人囲碁会」より 著者:坂口安吾
力派で、凡そ行儀のよくない碁だ。これ又、豊島さんの文学から受ける感じと全く逆だ。川端康成さんの碁が同じように腕力派で、全くお行儀が悪い。これ又、万人の意外とする....
悲願に就て」より 著者:坂口安吾
だが、この自己弁解が又極めて世俗的な鬱憤をはらしているにすぎないのはひどすぎる。川端康成氏の「浅草祭」。この月の分は「悲願維明」と「元日のシャツ」の二つの小品で....
明日は天気になれ」より 著者:坂口安吾
クラブ、木谷会などというのに連敗して、一度も勝ったタメシがない。 豊島与志雄、川端康成、村松梢風、榊山潤、尾崎一雄、火野葦平、梅崎春生、私なぞと名ばかりの有段....
大阪の可能性」より 著者:織田作之助
えば、谷崎潤一郎氏の書く大阪弁、宇野浩二氏の書く大阪弁、上司小剣氏の書く大阪弁、川端康成氏の書く大阪弁、武田麟太郎氏の書く大阪弁、藤沢桓夫氏の書く大阪弁、それか....
武田麟太郎追悼」より 著者:織田作之助
話」一巻の象徴の門に辿りついた。「雪の話」は小説の中の小説であった。宇野浩二――川端康成――武田麟太郎、この大阪の系統を辿って行くと、名人芸という言葉が泛ぶ。た....
僕の読書法」より 著者:織田作之助
僕はこんな風に思うのである。森鴎外でも志賀直哉でも芥川龍之介でも横光利一でも川端康成でも小林秀雄でも頭脳優秀な作家は、皆眼鏡を掛けていない。それに比べると、....