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川竹
「川竹〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
川竹の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ドグラ・マグラ」より 著者:夢野久作
あ――ア。生きたながらのこの世の地獄じゃ。それも貧乏暇なし地獄や。浮いた浮いたの
川竹地獄。義理と人情のカスガイ地獄。又は犯した悪事のむくいで。御用、捕ったぞ、キ....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
もつい存じませぬことで、都の御出生とばかり存じ上げておりました」 「都へ出て、浮
川竹《うきかわたけ》に白拍子《しらびょうし》のはかないつとめをいたしておりますう....
「狂歌師赤猪口兵衛」より 著者:夢野久作
第では蝶よ花よと、お乳母日傘の蔭になって、世間を知らぬ筈の御大家のお嬢さんが、浮
川竹や地獄の苛責にも勝る毎夜毎夜の憂き苦労……世の中に、これほど親孝行の娘御が又....
「平家蟹」より 著者:岡本綺堂
しの女房と呼ばるる、やんごと無き上※達もおちぶれて、たよりなきままに恥を忍び、浮
川竹の憂きに沈めて、傾城遊女の群れにも入りたもう。さりとはいたわしき限りよと、あ....
「二葉亭余談」より 著者:内田魯庵
スンの一つであった。二葉亭もまた無二の寄席党で、語学校の寄宿舎にいた頃は神保町の
川竹(その頃は
川竹とはいわなかったが)の常連であった。新内の若辰が大の贔負で、若....
「妾宅」より 著者:永井荷風
ようなら議論のお相手もしよう。けれども要するに、それはみんな身過ぎ世過ぎである。
川竹の憂き身をかこつ哥沢《うたざわ》の糸より細き筆の命毛《いのちげ》を渡世《とせ....
「木綿以前の事」より 著者:柳田国男
が翁を感傷せしめた一つ家の遊女らも、「定めなき契り、拙なき日々の業因」、今いう浮
川竹の流れの身と、異なるところがないようであるが、彼らのような支度では、本式の田....