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「川虫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

川虫の前後の文節・文章を表示しています。該当する9件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
水垢を凝視す」より 著者:佐藤垢石
ある川は、川底が小砂であるから水垢がつかない。若鮎は、水垢を求め得られないので、川虫や藻蝦のような動物質の餌ばかりを食いながら上流へ、上流へと溯って行く。砂底を....
雪代山女魚」より 著者:佐藤垢石
のに都合がいいように、道糸の途中に水鳥の白羽を目印としてつけるのである。 餌は川虫、山葡萄の蔓虫、鰍の卵、虎杖の虫、柳の虫、蚯蚓、栗の虫、蜻蛉、虻、蝶、蜘蛛、....
魔味洗心」より 著者:佐藤垢石
当てれば、脂肪が灰に漏れ落ちる。 これは、吾妻川上流の水質が、山女魚の餌である川虫の生育に適し、これを山女魚がふんだんに食べているからであろう。支流の干俣川、....
石亀のこと」より 著者:佐藤垢石
食にしていたためかも知れない。 蛆も藻蝦もないときには、石亀を用いた。石亀は、川虫の一種である。水際の小石の上をさらさらと流れる浅い瀬に、小砂を長さ一分五厘く....
石を食う」より 著者:佐藤垢石
それは、ほんとうかどうか知らない。だが、小石をまとめた筒の巣のなかに棲んでいる川虫を、石筒のまま岩魚が呑み込んでしまうのは事実である。虫を消化すると、石は自然....
想い出」より 著者:佐藤垢石
ったからだろう。 石川釣りをやる人も、まだ酒匂川筋では稀であって、多くは石亀(川虫)を餌にした虫釣りか、十本五銭位で買える菜種鈎という黄色い粗末な毛鈎で、浮木....
莢豌豆の虫」より 著者:佐藤垢石
岩魚と同じに棲んで、数が多いのである。 私は、戸倉の村から上流で、餌にみみずと川虫を用いて釣った。成績は悪い方ではなかった。いずれも、七、八寸から一尺近い大物....
淡紫裳」より 著者:佐藤垢石
みぎわに転積している小さい玉石をころがしてその裏を見た。けれど、渓流魚の餌となる川虫の姿が一つも見られなかったのである。なるほど、これでは魚はこの川に棲めないと....
ザザ虫の佃煮」より 著者:佐藤垢石
いまでも釣りするたびに、子供のときのような心になって、喜びたいとねがうのである。川虫も、山女魚やはやを釣るには、なくてはならぬ餌である。川虫には、平たい草鞋のよ....