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巡り
「巡り〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巡りの前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜行巡査」より 著者:泉鏡花
守するため、自家が確定せし平時における一式の法則あり。交番を出でて幾曲がりの道を
巡り、再び駐在所に帰るまで、歩数約三万八千九百六十二と。情のために道を迂回《うか....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
んだって、その軍人さんが云いましたよ」 「莫迦、そんなことを大きな声で云うと、お
巡りさんに叱られるぞ。お前なんか、そんな余計な心配なぞしないで、それよか工場がひ....
「疑問の金塊」より 著者:海野十三
だった。 「ほんに政どん」と壮平爺さんは眼をショボショボさせて云った。「あんたに
巡りあわなければ、今頃わしゃ首をくくっていたかも知れん。あのカンカン寅が、人殺し....
「海野十三敗戦日記」より 著者:海野十三
しぎと聞けば、岡東の話に、先々月二十五日にこの附近一帯が焼けてしまってからは、お
巡りさんの交番も数がうんとすくなくなったらしく、再びここが開かれたのだという。 ....
「少年探偵長」より 著者:海野十三
屋へかえろう」 「さっきの部屋へかえってどうするんや」 「警察へ電話をかけて、お
巡りさんにきてもらうんだ。さっき小玉君のお父さんにいわれたろう。自分が子供である....
「共軛回転弾」より 著者:海野十三
の特使二人の方は、いつまでもまごまごしていた。 が、彼らにもようやくチャンスは
巡り来り今や彼等は駿馬の尻尾の一条を掴んだような状況にあった。というのは、たまた....
「火星兵団」より 著者:海野十三
なら、人間箱をつきたおして、せっかくの獲物が人間に気づかれてしまったり、また、お
巡りさんや刑事に怪しまれて、かえってこっちがとりおさえられるから、出来るだけ用心....
「怪塔王」より 著者:海野十三
中から水兵さんが、どやどやと下りてきましたが、そのうちの一人が、警戒に来ているお
巡りさんのところへやってきて、話をはじめました。 「警官、藁むしろは集りそうです....
「くろがね天狗」より 著者:海野十三
もし、半之丞さま、どうなすったのでござりまするか」 虎松は思いがけない半之丞に
巡りあって、殺人鬼と権四郎の果し合いなど問題ではなくなった。半之丞は一向手応えが....
「みさごの鮨」より 著者:泉鏡花
てから――買ものに出た時とは反対の方に――そぞろ歩行でぶらりと出て、温泉の廓を一
巡り、店さきのきらびやかな九谷焼、奥深く彩った漆器店。両側の商店が、やがて片側に....
「橋」より 著者:池谷信三郎
小屋の中に、彼女を待ち続けたというのです。たとえシイカが、百人の恋人を港のように
巡りつつ、愛する術を忘れた寂寥を忘れに、この人生の氷河の下を流れて行っても、私は....
「怨霊借用」より 著者:泉鏡花
かったほど、温泉の町は、さて狭いのであった。やがて、新造の石橋で列を造って、町を
巡りすました後では、揃ってこの演芸館へ練込んで、すなわち放楽の乱舞となるべき、仮....
「瘤」より 著者:犬田卯
録を傍に、切り抜け策をとうとうはじめなければならなかったのである。 「あんた、お
巡りさんよ。」 妻の心配そうな顔が、障子をあけて……。それはもはやどうにも対策....
「白花の朝顔」より 著者:泉鏡花
浄明院|石占寺の万体地蔵様に、お参りをして、五百体、六百体と、半日、日の暮方まで
巡りましたらね、(水木|藻蝶。)いい名でしょう、踊のお師匠さんに違いないのです。....
「透明人間」より 著者:ウェルズハーバート・ジョージ
ろうがなかろうが、わしはやつをつかまえなければならん」 「そうです、そうです。お
巡りさん、さあ、つかめえてくだせえ」 ホールは、まっすぐに玄関にすすみ、入口の....