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巡幸
「巡幸〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巡幸の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
願った。 その年は木曾地方の人民にとって記念すべき年であった。帝には東山道の御
巡幸を仰せ出され、木曾路の御通過は来たる六月下旬の若葉のころと定められたからであ....
「古事記物語」より 著者:鈴木三重吉
て、大和の明の宮で、ご自身に政をお聞きになりました。 あるとき、天皇は近江へご
巡幸になりました。そのお途中で、山城の宇治野にお立ちになって、葛野の方をご覧にな....
「今日の日本の文化問題」より 著者:宮本百合子
いる間に、天皇は自身と旧勢力のための選挙運動をはじめた。東京都下その他各地方への
巡幸がはじまった。これまでの神としての天皇から人間天皇への困難な転換をおかしなが....
「村の三代」より 著者:宮本百合子
髣髴とするようである。 明治二十年ごろまでの世の中は面白くて、明治大帝の東北御
巡幸のとき久留米開墾の爺さんが、何の珍らしいものもないが、これは近来の出色の物産....
「旧聞日本橋」より 著者:長谷川時雨
かくれていったと、やかましく噂《うわさ》された事もあったそうだ。お若い××様が御
巡幸の時、百代と二人ならんだ姿をお見詰めになって――たしかにお目にとまったのだが....
「鴎外の思い出」より 著者:小金井喜美子
ます。大勢の人たちもそれに連れてぞろぞろ行ってしまいました。 明治天皇の東北御
巡幸の時は、千住方面から御出発でした。広くもない往来は、朝の内から厳重な警戒です....
「望郷」より 著者:服部之総
ことがなかったのである。 それにつけても私は思ってみるのであるが、明治十四年の
巡幸は「東北御
巡幸」と称せられて、河野磐州《こうのばんしゅう》が指導する東北自由....