巡拝[語句情報] »
巡拝
「巡拝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巡拝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「半七捕物帳」より 著者:岡本綺堂
屋で売っているような絵馬のたぐいでは満足できない事になって、近郷近在の神社などを
巡拝しながら珍らしい絵馬をあさって歩くようにもなる。元来この絵馬はそれぞれの願主....
「旅愁」より 著者:横光利一
一帯の寺寺から、修学院、大徳寺境内、西本願寺の飛雲閣、それから醍醐寺までとのびた
巡拝の径路に、三日にしては少し多すぎるほどだったが、それらのうち矢代の記憶にある....
「春昼」より 著者:泉鏡花
、花にも台にも、丸柱は言うまでもない。狐格子、唐戸、桁、梁、※すものの此処彼処、
巡拝の札の貼りつけてないのは殆どない。 彫金というのがある、魚政というのがある....
「十二支考」より 著者:南方熊楠
殺されている。フォリクルス早まったと気付いても跡の祭り、槍を折り武道を捨て聖土を
巡拝してまたまた還らなんだと。一三七四年筆する所、ペルシャの『シンジバッド』十七....
「星女郎」より 著者:泉鏡花
像でも据えたなら、構は大い。そのまま題にして、倶利伽羅山焼残寺が一院、北国名代の
巡拝所―― と申す説もござりました。」 七 「ところが、買手が附....
「血ぬられた懐刀」より 著者:国枝史郎
ろが、手頼り無い身でござりますので、いっそ両親の菩提のために、諸国の神社仏閣を、
巡拝いたそうと存じまして、京都へ参ったのでございました。でもともかくも秀次公に仕....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
せたのであるが、宿がよくなかったならば、私はどこかへとびだしたであろう)。 四国
巡拝中の遍路宿で、もっとも居心地のよい宿と思う(もっとも木賃料は四十銭で、他地方....
「山越しの阿弥陀像の画因」より 著者:折口信夫
抵娘盛り・女盛りの人々が、中心になっているのである。順礼等と言って、幾村里かけて
巡拝して歩くことを春の行事とした、北九州の為来りも、やはり嫁入り前の娘のすること....
「抱茗荷の説」より 著者:山本禾太郎
、また四国遍路のつとめでもあるから、今朝は病気平癒のお祈りをした。このお札は四国
巡拝を十回以上したものに限って授けられるまことにありがたいお札であるから、これを....
「物を大切にする心」より 著者:種田山頭火
、神と偕《とも》にある世界、仏に融け入る境地へみちびく。 先年、四国霊場を行乞
巡拝したとき、私はゆくりなくHという老遍路さんと道づれになった。彼はいわゆる苦労....
「法隆寺再建非再建論の回顧」より 著者:喜田貞吉
、相変らずこれを太子建立のままとするの旧説を宣伝し、その発行に係る法隆寺伽藍諸堂
巡拝記などと題する案内記風の小冊子には、天平十九年の資財帳に和銅四年の作と明記せ....
「チベット旅行記」より 著者:河口慧海
居られるようになった。このお方がテーモ・リンボチェの菩提を弔うために諸所の霊跡を
巡拝したいということを政府に願うてその許可を得、チベットは申すに及ばずネパール国....
「欧米各国 政教日記」より 著者:井上円了
の精進潔斎というがごとし。 ロシアには寺院の祭日はなはだ多く、各地の本山へ巡礼
巡拝するの風、また大いに行わる。布施、奉加、献納金等のこと、みなわが国の風習に異....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
結局はっきりとしないが、石城郡の海岸一帯などには、七小屋参りと称して七つの小屋を
巡拝し、またはその小屋を焼く以前に年寄たちが、御賽銭をもって御参りする村があるの....
「日本の伝説」より 著者:柳田国男
音に祈りました。そうして旅をしているうちに、だんだんと足の病気もよくなり、諸所の
巡拝を残る所もなくすませました。何年か後の春の暮れに、再びこの川のほとりを通って....