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巡査派出所
「巡査派出所〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巡査派出所の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「とむらい機関車」より 著者:大阪圭吉
度目です。時刻も場所も前二回と全く同じです。機関庫主任の岩瀬さんはとうとうB町の
巡査派出所へワタリをつけました。 派出所の安藤巡査からの報告に依りますと、三匹....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
金行動に、何か中学生の身体のような不均衡なものが見えるのだ。 この間、御徒町の
巡査派出所に突然小さな洋封筒を投げ込んで行った小僧さんがある。開けて見ると五十五....
「鱗粉」より 著者:蘭郁二郎
思い出したように、 (警察へ――) と気づくと、大急ぎで、又崖を馳上り、夜道を
巡査派出所の方へ馳けはじめた。 『白藤さん……じゃないですか』 と、行く手の方....
「雁」より 著者:森鴎外
のない処に帰着してしまった。 坂下の四辻まで岡田と僕とは黙って歩いた。真っ直に
巡査派出所の前を通り過ぎる時、僕はようよう物を言うことが出来た。「おい。凄い状況....
「環礁」より 著者:中島敦
の悪口ばかりを聞かされたのである。 此処ばかりには限らない。離島《りとう》で、
巡査派出所と公学校と両方のある島では、必ず両者の軋轢《あつれき》がある。そういう....
「元八まん」より 著者:永井荷風
路の柱に、「稲荷前」と書いてその下にベンチが二脚置いてある。また東の方へ曲る角に
巡査派出所があって、「砂町海水浴場近道南砂町青年団」というペンキ塗の榜示杭《ぼう....
「つゆのあとさき」より 著者:永井荷風
泥《どろ》の中に起直って、あたりを見ると、投出された場所は津の守阪下から阪町下の
巡査派出所へ来る間の真暗な道だと思いの外、まるで方角のわからない屋敷町の塀外《へ....