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巡錫
「巡錫〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巡錫の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「初秋の一日」より 著者:夏目漱石
|老《ふ》けて見えたのだろう。 いっしょに連れて行った二人を老師に引き合せて、
巡錫《じゅんしゃく》の打ち合せなどを済ました後《あと》、しばらく雑談をしているう....
「神州纐纈城」より 著者:国枝史郎
に向かったのである。 こうして五年のその間に、日本全国津々浦々を、光明優婆塞は
巡錫した。そうして五年目の秋が来て、富士の裾野へ立ち帰った時、信徒一千と註された....
「旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
。 「いらぬ邪魔立て致して、御僧は何者じゃ」 「当行学院御院主、昨秋|来関東|御
巡錫中の故を以て、その留守を預かる院代玄長と申す者じゃ。邪魔立て致すとは何を暴言....
「長者」より 著者:田中貢太郎
の罰で地獄へ落ちます」 長者は老僧の詞に驚いて、其の日から家を出て、弘法大師の
巡錫していると云う四国八十八箇所の納経所納経所を目的に尋ねて往った。 そして、....
「安吾の新日本地理」より 著者:坂口安吾
でしょうが)ヒダの国分寺がたちまち焼けたのも、焼かれたのかも知れませんナ。空海も
巡錫したが、そう効果もなかったようです。 私の見解では空海の弟子の真如がヒダへ....