巣山[語句情報] » 巣山

「巣山〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巣山の前後の文節・文章を表示しています。該当する10件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
旗本退屈男」より 著者:佐々木味津三
み》が家臣も同然、下がれッ、行けッ」 口惜しがって地団駄踏んでいましたが、鳶の巣山初陣が自慢の大久保彦左以来、天下の大老老中とても滅多な事では指を触れることの....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
1 その第二十五番てがらです。 事の起きたのは仲秋|上浣《じょうかん》。 鳶《とび》ノ巣山《すやま》初陣《ういじん》を自慢の大久保|彦左《ひこざ》があとにも先にもたっ....
賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
で、寄手は勢に気を奪われた形である。盛政、徳山五兵衛尉を呼んで、長篠合戦の時、鳶巣山の附城を焼立てた故智に習うべしと命じた。徳山即ち神部兵大夫に一千騎を添えて、....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
木曾では五木という。そういう樹木の生長する森林の方はことに山も深い。この地方には巣山、留山、明山の区別があって、巣山と留山とは絶対に村民の立ち入ることを許されな....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
離れて名古屋の代官を承るようになって、尾州藩では山中の区域を定める方針を立てた。巣山、留山、明山の区別は初めてその時にできた。巣山と留山とは絶対に人民のはいるこ....
」より 著者:島崎藤村
の事に成ると、森彦は感|極まるという風で、日頃話好な人が好く語れない位であった。巣山、明山の差別、無智な人民の盗伐などは、三吉も聞知っていることであるが、猶森彦....
山吹の花」より 著者:豊島与志雄
面を黒雲が蔽うこともあった。湖畔に出て様子を窺ったが、いつも当が外れた。黒雲は燕巣山の方面から四郎岳の方面にかけて屯していたが、風は反対の方から吹き、徐々に晴れ....
剣侠」より 著者:国枝史郎
嘉門の領地から遁れ出たものは、相当|夥しい数と見え、この一角から遥か離れた、巣山や明山の中腹を、福島の方へ行くらしい、たいまつの火が点々と見えた。 (どうし....
壁の眼の怪」より 著者:江見水蔭
したのから、下流の里人に発見されたという、そうした伝説が有るのであった。 鷲ヶ巣山、光鷺山、伊東岳、泥股山などの大山高岳に取囲まれて、全くの別世界。家の建築も....
秋の鬼怒沼 」より 著者:木暮理太郎
た細沙と粘土との露出地である為に、この驚く可き霜柱を生じたものと想われる。近い燕巣山は赤倉岳と下津川山との間に其尖頂を突き入れ、東面に懸る菱形の大きなガレが著し....