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巣離れ
「巣離れ〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巣離れの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「麦藁帽子」より 著者:堀辰雄
入寮したばかりの若い生徒たちは、一群れの熊蜂《くまばち》のように、うなりながら、
巣離れていった。めいめいの野薔薇《のばら》を目ざして…… しかし、私はどうしよ....
「巣離れの鮒」より 著者:佐藤垢石
が、寒が明けて陽ざしが明るくなってくると、集団を解いて静かに動きはじめる。これを
巣離れの鮒というのである。 鮒は厳冬の頃でも寒鮒釣りの鈎にかかるが、それは餌に....
「瀞」より 著者:佐藤垢石
いくのは不公平でしょう。と父に苦情を持ち出すのである。 そこで、私は兄妹を伴い
巣離れの鮒を狙い、水之趣味社の人々と行を共にして、千葉県と茨城県にまたがる水郷地....
「水と骨」より 著者:佐藤垢石
の鰍は、そうはいかない。 うぐいもそうである。早春、水の冷たい、まだ瀬付き前の
巣離れといった頃釣ったならば、骨がやわらかである。ところが水温が次第に高くなって....