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工芸品
「工芸品〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
工芸品の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「最終戦争論」より 著者:石原莞爾
心配するが、大したことはない。支那人は驚くべき文化人である。世界の驚異である美術
工芸品を造ったあの力を活用し、速やかに高い能力を発揮し得ることを疑わない。 た....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
装飾物にすぎなかった。ところが今度は、算哲博士が死蔵している、カロリング朝以来の
工芸品だ。その中に、あるいはボルジアの壺がないとは云われまい。しかし、福音書の写....
「楢重雑筆」より 著者:小出楢重
みるものがなかったのであります。早くいえば職人の仕事であります、従って製作品には
工芸品として作られたものが多いのです、支那のものでも、例えば厨子の扉へあるいは飾....
「認識論とは何か」より 著者:戸坂潤
ではない。建築は生産経済上に於ける技術的な客観条件の上で初めて成り立つのである。
工芸品は民族精神か何かの表現であるかも知れない。だがそう云っただけでは、夫が陶工....
「現代日本の思想対立」より 著者:戸坂潤
富士山の頂きには大日章旗が翻るという風景が、至るところに点出される。帝展の第四部
工芸品部には日本刀が出品されるようになるし(これは某代議士の建議案に基くものだ)....
「映画芸術と映画」より 著者:戸坂潤
いものとを持っているのである。建築は一体芸術であるかそれとも住居の用具であるか。
工芸品は道具なのか芸術なのか。――でこういう意味に於て、映画は芸術であると否とに....
「巴里祭」より 著者:岡本かの子
展覧会の開かれるグラン・パレーの入口は真黒く閉っていて、プチ・パレーの方に波蘭の
工芸品展覧会の雪の山を描いたポスターが白い窓のように几帳面な間隔を置いて貼られて....
「異質触媒作用」より 著者:寺田寅彦
彫刻部の列品は、もしか貰ったらさぞや困ることだろうと思うものが大部分であるが、
工芸品の部には、もし沢山に金があったら買いたいと思うものが少しはある。 来年あ....
「探偵小説とは」より 著者:坂口安吾
情熱をもって、智恵を合せてパズルを組みたてる。最も家庭的な手工業品、いわば合作の
工芸品、制作自体が、家庭娯楽というものだ。 色々と職業の違う人が集まって合作す....
「一商人として 」より 著者:相馬愛蔵
いなる魅力であろうが、それはちょうど明治の初め西洋崇拝に駆られて、日本古来の美術
工芸品を二束三文に外国に捨売りし、何でもかんでも舶来でなくては気が済まなかったの....
「夢は呼び交す」より 著者:蒲原有明
れを別号のようにして使うことにしていた。 鶴見の家には古い手文庫が一つあった。
工芸品といっても月並の程度は出ていない。塗りにも蒔絵にも格別特色は見られなかった....
「大阪の可能性」より 著者:織田作之助
身辺小説的伝統には、新しい言葉の生れる可能性は皆無なのである。京都弁はまるで美術
工芸品のように美しいが、私にとっては大して魅力がない所以だ。 京都弁は誰が書い....
「ヒウザン会とパンの会」より 著者:高村光太郎
を開いたのもその頃のことで、家賃は三十円位、緑色の鮮かな壁紙を貼り、洋画や彫刻や
工芸品を陳列したのであるが、一種の権威を持って、陳列品は総て私の見識によって充分....
「真珠塔の秘密」より 著者:甲賀三郎
人を驚かした事は、尚諸君の記憶に新なる所であろう。所が本月より×××省主催の美術
工芸品展覧会が、上野竹の台に開催せらるると、近来M真珠店に対抗して漸く頭角を現わ....
「建国の事情と万世一系の思想」より 著者:津田左右吉
接触したことによって、はじまったのである。彼らはここでシナ人から絹や青銅器などの
工芸品や種々の知識やを得て来たので、それによってシナの文物を学ぶ機会が生じ、日本....