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工費
「工費〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
工費の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「雷」より 著者:海野十三
町の勢町というところに、高さ百尺の大櫓を二ヶ所に建てるという大仕事だった。 その
工費は全部で六百円。この仕事が済めば松吉の懐中には、少なくも三百円の現金が残るは....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
ランダ、暹羅、中国の諸国を表面上の株主として、莫大な建造費を出しているのだった。
工費は、おどろくなかれ千五百万ポンドというから、日本の金に直して、約二億五千万円....
「社会時評」より 著者:戸坂潤
付け修業には殆んど資本はかかっていないが、雛妓にまで就業させるには原料の費用も加
工費もかかっている。之を賠償しない限り、児童虐待防止法と雖も承知は出来ない。 ....
「中庸」より 著者:坂口安吾
いた村民たちはげらげら笑った。そして噂のひろまるのはまことに早いもので、本日の大
工費用は根作が自慢の馬を売って用立てるそうだということが学校をとりまいて見物して....
「吹雪のユンクフラウ」より 著者:野上豊一郎
、テューリヒのアドルフ・ガイヤーツェラーという機械技師で、全長九キロ二に対して総
工費約一千万フランを要し、牽引方式は触輪式で、動力はラウターブルンネンとブルクラ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
いんだ。百トン積みの小船を横づけにするだけでタクサンなんだからね。いくらでもない
工費なんだが、その工面がつかないのさ。ぼくの数年はその苦闘史さ。こんど立候補する....
「増上寺物語」より 著者:佐藤垢石
なかなか軍事に忙しく、従って財政的基礎も確立せぬ時代に建築したのであるから充分な
工費を支出し得なかった。そんな関係で、一体に規模も小さく形容も簡素であったのは無....
「自力更生より自然力更生へ」より 著者:三沢勝衛
外れたような地点にその道路が設けられますと、開鑿後毎年のように修繕を要しまして、
工費を喰って、非常な難儀をしなければならないことになるのであります。 例えば、....