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工部
「工部〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
工部の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「オリンポスの果実」より 著者:田中英光
でした。初め、KOの八郎さんと、十九歳の美少年上原――彼はぼく同様新人ですが、商
工部のときから漕いでいるし、ボオトも上手で、皆から愛されていました。――の二人が....
「運命」より 著者:幸田露伴
、白龍庵|災あり、程済に還る。朝廷|密に帝を雲南貴州の間に索む。 八年春三月、
工部尚書厳震安南に使するの途にして、忽ち建文帝に雲南に遇う。旧臣|猶錦衣にして、....
「蟹工船」より 著者:小林多喜二
死んだ色の膚をしていた。 漁夫の仲間には、北海道の奥地の開墾地や、鉄道敷設の土
工部屋へ「蛸」に売られたことのあるものや、各地を食いつめた「渡り者」や、酒だけ飲....
「続黄梁」より 著者:田中貢太郎
のある方であったから、宮中に留め置いて発表しなかった。継いで吏部戸部礼部兵部刑部
工部の給事中、各道の監察御吏、及び九卿が、それぞれ曾の罪悪を上奏弾劾した。 そ....
「安重根」より 著者:谷譲次
笑)解った、わかった! 僕も今さらこんなことを言いたくはないが、本国では、外部も
工部も法部も、いや、通信機関まですべて日本の経営なんだぜ。いまわかったことじゃな....
「落第」より 著者:夏目漱石
たが、矢張り怠《なま》けて居るから何にも出来ない。恰度《ちょうど》僕が二級の時に
工部大学と外国語学校が予備門へ合併したので、学校は非常にゴタゴタして随分大騒ぎだ....
「風流仏」より 著者:幸田露伴
理ならぬ望み、閑静なる一間欲しとならばお辰|住居たる家|尚能らん、畳さえ敷けば細
工部屋にして精々一ト月位|住うには不足なかるべし、ナニ話に来るは謝絶と云わるゝか....
「見えざる敵」より 著者:海野十三
つかむが早いかすぐエレベーターの方に駛っていた。社長を至急探しださねばならない。
工部局の警官隊がロッジ部長に引率されて、レーキス・ホテルにのりこんできた。休憩室....
「上海の渋面」より 著者:豊島与志雄
の巷である。この辺でたまに、拳銃の音が聞えることもあり、拳銃を手にして駆けている
工部局警官の姿が見えることもあるが、行人はあまり振向きもしない。そんなことはもう....
「秦の出発」より 著者:豊島与志雄
れ、舟で田舎へ運ばれ、肥料として売却されている。この売上代金は更に莫大だ。嘗ての
工部局時代、右の電力費用は年に約百万元だったし、汚水売却の収入は年に約千万元だっ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
いる。 「顛狂スルノ柳絮ハ風ニ随ツテ舞ヒ、軽薄ノ桃花ハ水ヲ逐フテ流ル――」 杜
工部の詩を吟った時には湖水に掛けた浮き橋を島の方へいつか渡っていた。橋を渡って島....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
ちょうど、その時分、虎の門際の辰ノ口に
工部省で建てた
工部学校というものが出来ました。噂に聞くと、此校では西洋人を教師に....
「幕末維新懐古談」より 著者:高村光雲
会の彫刻と限られたのとはもっと広大なものになりました。そうして彫工会の方でも、金
工部は金工会など独立して会を成立しますし、また協会の方でも蒔絵の方では漆工会など....
「世界の裏」より 著者:国枝史郎
ると、盗まれたのか、置忘れたのか、鞄が無い。 S氏の仰天しまいことか! すぐに
工部局や領事館にとどけ出て、鞄の取り戻しに狂奔した。無能では世界第一の名をほしい....
「黒田清隆の方針」より 著者:服部之総
てゆく。大使|岩倉《いわくら》右大臣、副使|木戸《きど》参議、大久保内務卿、伊藤
工部大輔以下七十名。開拓使女子留学生たちもまじっている。駐日公使デ・ロング夫妻が....