左伝[語句情報] »
左伝
「左伝〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
左伝の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「賤ヶ岳合戦」より 著者:菊池寛
せしたが、其日はそれ位で空しく暮れて行った。翌十二日の未明、秀吉、福島市松、中山
左伝二人を連れて足軽の風態で、盛政の陣所行市山を窺い、その有様を墨絵にして持ち帰....
「太虚司法伝」より 著者:田中貢太郎
は鬼を一車に載すということを言い、小雅には鬼となし※となすという文句がある、また
左伝には晋景の夢や伯有のことを書いてある、これは皆物があるからじゃ、その方は何者....
「李陵」より 著者:中島敦
史書としてはなんとしてもあきたらなかった。もっと事実が欲しい。教訓よりも事実が。
左伝《さでん》や国語《こくご》になると、なるほど事実はある。
左伝の叙事の巧妙さに....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
楊墨、孟子、その辺にも大衆という文字は覚えがねえが……でも、どこかで見たようだ。
左伝か、荀子《じゅんし》か…… 実によけいな心配をしたもので、お手前物の百味箪....
「大菩薩峠」より 著者:中里介山
ても 社稷《しゃしょく》を助ける知恵がなければ 腐れ儒者だと孔明が言わずや 春秋
左伝に通鑑綱目《つがんこうもく》 史記や漢書や元明史略《げんみんしりゃく》を 百....
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
、妻ヤスノ(三四)が多津子(十五)秀夫(十二)大三(七ツ)の三子をつれ、家令今村
左伝(六二)同人妻カメ女(五五)と、ハツエ(二二)佐和子(十七)という二名の女中....
「銅銭会事変」より 著者:国枝史郎
た。中央へ二個の小石を置いた。 「これすなわち梅花陣だ」 周易の名家加藤
左伝次 乞食は左右の手を延ばし、左右六個の石を取った。 「ははあ、花だけ残した....
「岷山の隠士」より 著者:国枝史郎
ず嫌いはな」 「どうも仕方がねえ、会うだけは会おう」 杜甫は名門の出であった。
左伝癖をもって称された、晋の杜預の後胤であった。曾祖の依芸は鞏県の令、祖父の審言....
「八犬伝談余」より 著者:内田魯庵
が戯作を呪う間にさえ愛読というよりは熟読されて『八犬伝』が論孟学庸や『史記』や『
左伝』と同格に扱われていたのを知るべきである。また、この外曾祖父が或る日の茶話に....
「孟母断機」より 著者:上村松園
て大いに論じられ――今日の大問題を遠く嘉永のむかしに叫ばれ、その他「管子纂話」「
左伝輯釈」「論語集説」等のたくさんの著書を遺されたが、わたくしは、先生の数多くの....
「妖怪学」より 著者:井上円了
ず天文と人事との関係について、古来、世人の一般に信ずるところのものを挙ぐれば、『
左伝』『史記』などにその例はなはだ多きは、よく人の知るところなり。彗星、日蝕、地....
「妖怪学一斑」より 著者:井上円了
歴史にたくさん見るところであって、これはいちいち申し上げるわけに参りませんが、『
左伝』などを御覧になれば、お分かりになりましょう。私がここに書いて参りましたとこ....
「想い出」より 著者:上村松園
て居りましたが、楳嶺先生の御紹介で、衣の棚の市村水香先生の漢学塾に通いまして、『
左伝』とか、『十八史略』とかの輪講を受けました。『
左伝』は特に好きで、その時分、....
「怪談牡丹灯籠」より 著者:鈴木行三
孔子は恠力乱神《かいりょくらんしん》を語らずといい給えども
左伝《さでん》には多く怪異の事を載《の》せたり又|中庸《ちゅうよう》に国家|将《....
「雪」より 著者:中谷宇吉郎
点で珍重されているものであるが、暖国の人には想像もつかぬ事柄が描かれている。 「
左伝《さでん》に平地尺に盈《みつる》を大雪と為《す》と見えたるは其《その》国暖地....