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「左巴〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

左巴の前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
大菩薩峠」より 著者:中里介山
と通りましたが、誰も怪しむ者がありません。 兵馬が誰にも怪しまれなかったのは、左巴《ひだりどもえ》の紋のついた六所明神の提灯のおかげです。 笠と合羽を用意し....
南国太平記」より 著者:直木三十五
冶。煙波、渺々《びょうびょう》たる海の面、埋まったりや、数万艘、二引両、四目結、左巴《ひだりともえ》に、筋違い、打身に、切疵、肩の凝り、これなん、逆賊尊氏の兵船....
私本太平記」より 著者:吉川英治
いうのである。 出陣の前夜は、一党賑やかに大酒盛して、あくる朝、堀川の宿所から左巴の旗を振り出し、わずか七十余騎で、 「正成、何者ぞ」 都を駈け出したものだ....
私本太平記」より 著者:吉川英治
た。「太平記」のことばを借りれば、 あな、おびただし 二つ引両 輪違ひ 四ツ目結左巴 旗さまざま 雲霞の如く寄懸けたり であった。 が、尊氏の注意はひたすら....