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左巻
「左巻〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
左巻の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「琥珀のパイプ」より 著者:甲賀三郎
は」刑事の方を向いて、「林檎の皮を御覧でしたか、皮は可成りつながっていましたが、
左巻きですよ。林檎を剥いたのが左利き、襖を突いたのが左利き、女を刺したのが左利き....
「縮図」より 著者:徳田秋声
に来る、常磐津の師匠の口利きで抱えてみると、見てくれのよさとは反対に、頭がひどい
左巻きであったりした。一年間も方々の病院をつれ歩いてみても、睫毛や眉毛を蝕んで行....
「神サマを生んだ人々」より 著者:坂口安吾
、またどうぞ」 大巻先生ホウホウのていでこの閑静な旅館からとびだしたのである。
左巻き教祖 それから一年すぎた。ある日、東京芝の大巻先生の病院へ、安福軒が例の....
「範疇としての空間に就いて」より 著者:戸坂潤
別であるが――(Kant, Prolegomena, §13)、又蔓草の右巻きと
左巻きとの区別(〔Kant, Metaphysische Anfangsgru:....
「花束の虫」より 著者:大阪圭吉
んだ。そして、尚一層注意して見ると」大月は林檎の皮を拾い上げて、「ほら。剥き方は
左巻きだろう。なんの事はない。よくある探偵小説のトリックに依って推理すると、この....
「アケビ」より 著者:牧野富太郎
種に区別している。 右のあけびもみつばあけびも植物学上からいえば、共にその蔓が
左巻きをしている纏繞藤本で、すなわち灌木が蔓を成したもので、それはふじなどと同格....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
ある。祝い棒にはいろいろの装飾が施されていた。色紙を貼ったり彩色をしたり、または
左巻きと称して樹の皮を巻き、燻して型をつけたものもあるが、最も古風なのは精巧な削....