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「左思〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

左思の前後の文節・文章を表示しています。該当する8件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
運命」より 著者:幸田露伴
くに忍びず、勅命を重んずれば私恩を論ずる能わず、進退両難にして、行止ともに艱く、左思右慮、心|終に決する能わねば、苦悶の色は面にもあらわれたり。信が母疑いて、何....
十二支考」より 著者:南方熊楠
を外邦へ失い居ると知り、遅蒔きながら何とかその腹癒《はらい》せもならぬものかと、左思右考してわずかに一策を得た。若年の時真言宗の金剛界曼陀羅を見ても何の事か分ら....
十二支考」より 著者:南方熊楠
と名づく、貞操堅固、儀容挺特、挙世無双だった。数千の無辜《むこ》の民を助けたさに左思右考して神託通りにこの難題を見事|遣《や》って退《の》けた。 ジサ女、年中....
十二支考」より 著者:南方熊楠
私陀を林中で殺さしむ。ラクシュマナ、その嫂《あによめ》の懐胎して臨月なるを憐み、左思右考するに、その林に切れば血色の汁を出す樹あり、因ってその汁を箭《や》に塗り....
十二支考」より 著者:南方熊楠
からね、自分妻を迎うるとてはまず他人の自由にせしむ、何とかしてこの事を絶ちたいと左思右考の末、白昼衆人中に裸で立ち小便した。立ち小便については別に諸方の例を挙げ....
十二支考」より 著者:南方熊楠
1 十二月(大正十一年)初め博文館から「イノシシノゲンコハヤクオクレ」と電信あり、何の事か判らず左思右考するに、上総で蕨《わらび》を念じ、奥州では野猪の歌を唱えて蝮蛇《まむし》....
蒲生氏郷」より 著者:幸田露伴
いう柳風の句があるが、流石の政宗だから見苦しい眼パチパチも仕無かったろうけれど、左思右考したには違い無い。しかし何様しても天下を敵に廻し、朝命に楯《たて》をつい....
織成」より 著者:田中貢太郎
はそれをせめた。 「名士、どうして遅い。」 柳は筆を置いていった。 「昔、晋の左思が作った三都の賦は十年してできあがりました。文章は巧みなのを貴んで、速いのを....