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左義長
「左義長〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
左義長の前後の文節・文章を表示しています。該当する7件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「三人の双生児」より 著者:海野十三
れから太い竹を輪切りにしてくれるサギッチョウなどというものがありました」 「ああ
左義長のことですネ。それも結構です。それからこの辺の村の名とか町の名とか憶えてい....
「夜明け前」より 著者:島崎藤村
のお濠ばたの柳の樹のかげに隠れていたのは正月十五日とあるから、山家のことで言えば
左義長の済むころであるが、それらの壮士が老中安藤対馬の登城を待ち受けて、まず銃で....
「みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
技師が来て、農事講習会がある。節分は豆撒き。七日が七草。十一日が倉開き。十四日が
左義長。古風にやる家も、手軽でやらぬ家もあるが、要するに年々昔は遠くなって行く。....
「釘抜藤吉捕物覚書」より 著者:林不忘
捨てる。二日の書初めを燃やす。これは往古《むかし》、漢土から爆竹の風が伝わって、
左義長《さぎちょう》と言って代々行われた土俗が遺っているのである。おなじく十五日....
「こども風土記」より 著者:柳田国男
中でもわれわれ外部の者の眼に、やや憎らしくも思われるのは正月小屋の生活、ちょうど
左義長をやく前後の少年の跋扈であった。道祖神の勧進と称して木竹|藁を集めあるき、....
「年中行事覚書」より 著者:柳田国男
って行く風があるか。その名称およびこれに就いての言い伝え。 三三 正月火祭と小屋
左義長・とんど、またはさえの神・鬼火等の名を以て、大きな火を焚く日はいつになって....
「歳棚に祭る神」より 著者:柳田国男
な東北の田舎などで、正月様と称して迎えたのは、高砂の能に出るような老男と老女で、
左義長の煙に乗って還って行く姿が見えるなどともいった。暮の寒い風がぼうぼうと吹く....