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左翼
「左翼〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
左翼の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「侏儒の言葉」より 著者:芥川竜之介
た時は痒《かゆ》いと思ったのに違いないのだ。」
或左傾主義者
彼は最
左翼の更に
左翼に位していた。従って最
左翼をも軽蔑《けいべつ》していた。
....
「勲章を貰う話」より 著者:菊池寛
を、勝ち誇るような気持がした。 そうこうするうちに、七月は進んだ。ワルシャワの
左翼を擁護しているルブリンの要塞が危険だという報道が伝わった。さすがに、その頃か....
「世相」より 著者:織田作之助
けて、白いズボンが斬り込むように、 「一杯だけでいい。飲ませろ」とはいって来た。
左翼くずれの同盟記者で大阪の同人雑誌にも関係している海老原という文学青年だったが....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
服装をしているが、不逞群衆の仮装であると認める。十分に撃ちまくれ、判ったな。――
左翼、中央の両隊の目標は、敵の散開線、右翼は横を見て前進、放送局の守備隊と連絡を....
「海底大陸」より 著者:海野十三
た。 そのとき、紫の光りは、さっとゆらいで、いましも急降下爆撃にうつろうという
左翼の爆撃機の機首に、ぴしゃりとあたった。と、その爆撃機は急に機首をかえして方向....
「自叙伝」より 著者:大杉栄
れは見つかれば軽くて営倉、重くて退校の処分に遇うのだが、夜みんなが寝静まってから
左翼の方の寝台へ遊びに行くこともやはり東京から来た先輩に教わった。「仲間」の仕事....
「黒死館殺人事件」より 著者:小栗虫太郎
致し得べからざるほどに隔絶したものではないか。
(しかるにワルドシュタインの
左翼は、王の右翼よりも遙かに散開しいたれば、王ウイルヘルム侯に命じて戦列を整わし....
「姉川合戦」より 著者:菊池寛
翼に横槍を入れたのと、横山城のおさえに残しておいた氏家卜全と安藤伊賀とが浅井勢の
左翼を攻撃した。こうした横槍によって、織田軍はやっと盛り返して浅井勢を破ったのだ....
「長篠合戦」より 著者:菊池寛
に、三郎信康(年十七)は草部村松尾大明神鎮座の山に布陣した。これが本営であって、
左翼の先陣は大久保|忠世兄弟、本多忠勝、榊原康政承り、右翼の軍には石川数正、酒井....
「浮かぶ飛行島」より 著者:海野十三
い。 こわれかかった飛行島を後にのこして、全艦隊は死にものぐるいに、日本艦隊の
左翼方面へつっかかっていった。ここに壮烈なる世紀の大海戦の幕が切って落されたのだ....
「二・二六事件に就て」より 著者:河合栄治郎
非ずんば、更に〈幾度か此の不祥事を繰り返すに止ま〉るであろう。 六
左翼戦線が十数年来無意味の分裂抗争に、時間と精力とを浪費したる後、漸く暴力革命主....
「瘤」より 著者:犬田卯
めに発見されて「金一封」で事なきを得ていたし、村内殆んど全部の地主たちは、かつて
左翼華やかなりし頃、この瘤の献身的な強圧のお蔭を被って滞りなく小作米を取り立てて....
「夜の構図」より 著者:織田作之助
のデヴュに気の毒だって」 田村先生とは演出家の田村礼介のことである。田村はもと
左翼劇団の演出家であり戯曲のほかに小説も書き、劇壇より文壇で有名であったが、思想....
「私の履歴書」より 著者:浅沼稲次郎
働農民党を作った。日本最初の単一無産政党である。しかしこの労働農民党もただちに、
左翼の残留派、中間の日本労農党、右翼の社会民衆党、極右の日本農民党の四つに分解し....
「戦争史大観」より 著者:石原莞爾
局彼は英仏海峡にも達し得ず、大規模の運動戦にも転じ得ず、かえって新しき占領地区の
左翼方面に不安を来たしたのである。 再度言うが、ドイツ軍事界の戦争の性質に関す....