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「左門〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

左門の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
伝吉の敵打ち」より 著者:芥川竜之介
こもうちょう》」(著者不明)等によれば、伝吉の剣法《けんぽう》を学んだ師匠は平井左門《ひらいさもん》と云う浪人《ろうにん》である。左門は長窪の子供たちに読書や習....
忠直卿行状記」より 著者:菊池寛
大将は小野田右近《おのだうこん》といった。十二の年から京における槍術の名人|権藤左門《ごんどうさもん》に入って、二十の年には、師の左門にさえ突き勝つほどの修練を....
島原の乱」より 著者:菊池寛
を率いて西下したのは、寛永十四年|極月二十八日であった。副使は美濃大垣の城主戸田左門|氏鉄(此時年六十一)。明けて十五年の正月四日、有馬表に着陣したのであるが、....
右門捕物帖」より 著者:佐々木味津三
いやしねえか!」 「気味がわるいな。そうなんですよ! そうなんですよ! 四ツ谷の左門町とかにいるその桃華堂無月とかいう野郎だというんですがね。どうしてまた、そう....
夜明け前」より 著者:島崎藤村
まで深くしまい込んでしまって、かつてそれを人に示したこともない。明治元年に権令林左門が笠松県出仕を命じたが、景蔵は病ととなえて固く辞退した。それでも許されなかっ....
連環記」より 著者:幸田露伴
わったのではないか、既に今昔物語には人身|御供の物語が載っていて、遥かに後の宮本左門之助の武勇談などの祖と為っている。社会組織の発達の半途にあっては、生贄の是認....
四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
元禄年間のことであった。四谷左門殿町に御先手組の同心を勤めている田宮又左衛門と云う者が住んでいた。その又左衛....
南北の東海道四谷怪談」より 著者:田中貢太郎
う浪人に思いを寄せて病気になっているところであった。其の伊右衛門は同じ家中の四谷左門の娘のお岩となれあいで同棲になっていたが、主家の金を横領したので、お岩が妊娠....
南蛮秘話森右近丸」より 著者:国枝史郎
顎に貯え、手に鉄棒をひっさげている。年の頃は四十五六、腹巻で胴を鎧っている。星影左門という人物である。 「唐姫殿はご無事かの?」嘲笑うように訊き返した。 「うむ....
血曼陀羅紙帳武士」より 著者:国枝史郎
俯向けに地に倒れた頼母は、(俺はここで死ぬのか。死んでは困る。俺は父の敵五味左門を討たなければならないのだから)と思った。 そういう彼の眼に見えたものは、....
少年連盟」より 著者:佐藤紅緑
うを読んだ、それはとくに大きく書いてあったので、やっと読むことができた。 「山田左門」 「山田?」 「山田!」 声々がいった。 「さっきのぶなの木にきざんだS....
にらみ鯛 」より 著者:佐藤垢石
って抉剔され、一斉検挙となったのである。禁裡御賄頭田村肥後、御勘使津田能登、服部左門、御買物役西池主鈴などという武士は捕われて打ち首となった。そのほか押込、追放....
隠亡堀」より 著者:国枝史郎
も無駄だ」 「でもね伊右衛門さん、そうじゃあ無いか。私の女房の姉というのは、四谷左門の娘お岩、その左門とお岩とを、お前さんは文字通り殺したんだからね」 「そうと....
ドモ又の死」より 著者:有島武郎
わかってきてよ。 花田 な。そこに大俗物の九頭竜と、頭の悪い美術好きの成金堂脇左門とが、娘でも連れてはいってくる。花田の弟になり切った俺がおまえといっしょにこ....
四谷怪談異説」より 著者:岡本綺堂
四谷怪談といえば何人もおなじみであるが、扨その実録は伝わっていない。四谷左門町に住んでいた田宮伊右衛門という侍がその妻のお岩を虐待して死に至らしめ、その....