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巧智
「巧智〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巧智の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「十二支考」より 著者:南方熊楠
オおよびヨロ史』一八九七年マドリッド版六四頁)。ソロモン諸島人は※が餌を捉うるに
巧智極まる故、人のほかに魂あるは※のみと信ず(一九一〇年版ブラウン著『メラネシア....
「心に疼く欲求がある」より 著者:宮本百合子
い事実を、スタインベックは、神の怒りにかけて現実に見つつあるのである。そのような
巧智な話術で彼がすりぬけた――というよりも、集団《マス》として「ロシアの問題」に....
「鷲」より 著者:田中貢太郎
異は実在のもので、老媼茶話の中にでもありそうな話であるが、それは後になって人間の
巧智の所産であることが判った。それは私が十二三のときのことであったが、村の人家の....
「「奈良」に遊びて」より 著者:宮本百合子
彼等は、栄誉ある背景を顧みて、ほんとに安心しきっている。たとえ少数の商人が、
巧智に長《た》けた眼を窃《ひそ》かに働かして旅人の財布を軽めるにもせよ。「奈良」....
「重兵衛さんの一家」より 著者:寺田寅彦
すると動き出すというような深刻な教育法をも実行した事があったようである。こういう
巧智はしかしことごとくが亀さんの独創によるものではなくて、大部分は重兵衛さんの晩....
「西鶴と科学」より 著者:寺田寅彦
ないが、『織留』の中にある猫の蚤取法や、咽喉にささった釣針を外ずす法なども独創的
巧智の例として挙げたものと見られる。 それはとにかく西鶴のオリジナリティーの尊....