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「巧笑〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巧笑の前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
HUMAN LOST」より 著者:太宰治
ローマ》の燃上を凝視して、ネロは、黙した。一切の表情の放棄である。美妓《びぎ》の巧笑に接して、だまっていた。緑酒を捧持されて、ぼんやりしていた。かのアルプス山頂....
虞美人草」より 著者:夏目漱石
もく》に魂を打ち込むものは必ず食われる。小野さんは危《あやう》い。倩《せん》たる巧笑にわが命を托するものは必ず人を殺す。藤尾は丙午《ひのえうま》である。藤尾は己....
上海」より 著者:横光利一
たまま、甲谷の笑顔の前を平然と廻り続けて踊りが終んだ。――歌余舞い倦みし時、嫣然巧笑。去るに臨んで秋波一転――。甲谷は徐校濤の美人譜中の一句を思い浮べながら、宮....