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「巨い〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

巨いの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
神鷺之巻」より 著者:泉鏡花
が一面にかぶさった。枯木のような脊の高い、蒼い顔した※々、それの鼻、がまた高くて巨いのが、黒雲のようにかぶさると思いましたばかり……何にも分らなくなりました。 ....
潜航艇「鷹の城」」より 著者:小栗虫太郎
ち、今度は広々とした池に出会いて、その畔りに咲く撫子を見るに、みな垂れ下がるほど巨いなる瓣を持てり。 われ、それを取り去らんとするも数限りなく、やがて悲歎の声....
レモンの花の咲く丘へ」より 著者:国枝史郎
奴が! お姉様を! 彼奴が水門の上でお姉様を呼んでいる。私をこんな所へ連れて来た巨い恐いあの奴が! ……あれあれあのように広い灰色の衣を振ってお姉様を呼んでいる....
心の河」より 著者:宮本百合子
に濯いで降った。さよが、椅子の腕木に頬杖をついて眺めると、古風に松の下に置かれた巨い庭石の囲りに、濃茶をかけたような青苔が蒸していた。天から、軽く絶え間なく繰り....