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巨億
「巨億〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨億の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「獏鸚」より 著者:海野十三
詰めていた特別警備隊も、二日、三日と経つと、すこし気がゆるんできた。そして空しく
巨億の財産を嚥んでいる大金庫を憎らしく思い出した。 そのとき、わが友人帆村は、....
「肝臓先生」より 著者:坂口安吾
る。どういう人がヅネエかというと、それは、まったく魚に関したことで、天下の政治や
巨億の富のあずかり知るところではない。そして、その名跡は子々孫々に語りつたえられ....
「街はふるさと」より 著者:坂口安吾
れたほどである。戦争という御時世中にも金に縁のなかった右翼策師が、敗戦後に至って
巨億の富をにぎり、民主政府の裏側に君臨しているというのが皮肉である。 しかし、....
「心霊殺人事件」より 著者:坂口安吾
ナガリだけが自分の城、安住の地というわけかも知れない。ところが後閑仙七は例外で、
巨億の富を握りながら一寸法師の倅に宿屋の客ひき番頭をさせているのだ。 次女のミ....
「沙漠の古都」より 著者:国枝史郎
たのである。こうしてその球を見つけた時こそ私の運の開ける時で、実に私は一朝にして
巨億の財産家になれる筈であった。 ほんとに私は三年の間世界の国々を経巡った。金....