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巨擘
「巨擘〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨擘の前後の文節・文章を表示しています。該当する5件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「善の研究」より 著者:西田幾多郎
主知説であったが、近来は漸々主意説が勢力を占めるようになった。ヴントの如きはその
巨擘《きょはく》である。意識はいかに単純であっても必ず構成的である。内容の対照と....
「近時政論考」より 著者:陸羯南
派を代表したるははたして何人なりしか。吾輩は今日より回想するに福沢諭吉氏は一方の
巨擘にして国富論派を代表したるや疑うべからず。同氏はもと政治論者にあらず、おもに....
「法窓夜話」より 著者:穂積陳重
白刃一閃、絶世の高士身首その処を異にした。 パピニアーヌスは実にローマ法律家の
巨擘《きょはく》であった。テオドシウス帝の「引用法」(レキス・キタチオニス)にも....
「上野」より 著者:永井荷風
シ其温泉或ハ湯花ヲ汲来ツテ之ヲ湯中ニ和スト云フ。中略方今深川ノ仲街ニ開ク者ヲ以テ
巨擘トナス。中略俳優沢村氏新戯場ヲ開カントシテ未ダ成ラズ。故ニ温泉場ヲ開イテ以テ....
「せいばい」より 著者:服部之総
ゅう》最上にあらせられし時幕領白岩の農民|強訴《ごうそ》に及びたる時、三十六人の
巨擘《きょはく》を捕へて、糾弾もせず一時に磔刑に行はれ、それを鎮静し幕府へ届けら....