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巨材
「巨材〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨材の前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「明治開化 安吾捕物」より 著者:坂口安吾
として遂げざりしという。梅之介、本名、英太郎、今日中橋商事の社長にして貿易界の一
巨材たり。蝶八は一団を率いて南米北米を打ち廻りあまた艱難を重ねたるのちブラジルの....
「四国遍路日記」より 著者:種田山頭火
ぎてから立つ、ところどころ行乞、羽根附近の海岸風景もわるくない。 奈半利貯木場、
巨材が積み重ねてある、見事なものだ、奈半利町行乞、町に活気がないだけそれだけ功徳....
「植物一日一題」より 著者:牧野富太郎
日なお秘蔵しているものである。これぞすなわち、今私の知り得る範囲では最大な南天の
巨材である。 京都の嵯峨に佐野藤右衛門という植木屋の老人があって、植木のことに....
「宮本武蔵」より 著者:吉川英治
ほどな道場である、外曲輪の一部で、床も天井も、石舟斎が四十歳頃に建て直したという
巨材だ。ここで研磨した人々の履歴を語るように、年月の古びと艶を出していて、戦時に....
「三国志」より 著者:吉川英治
敵は遂に、その影を絶って、どこへ隠れたか見えなくなった。行き当った谷口は、岩石や
巨材を積んで封鎖されている。 「はてな。第一、姜維の反軍はどう行動しているのだろ....
「三国志」より 著者:吉川英治
ってくる。 この上にも曹叡は、 「芳林閣の改修をせよ」と、吏を督して、民間から
巨材を徴発し、石や瓦や土を引く牛のために、民の力と汗を無限に濫用した。 「武祖曹....