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巨船
「巨船〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
巨船の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「恐竜艇の冒険」より 著者:海野十三
のことだった。 「おう。来るぞ来るぞ。こっちへ来る。でかい汽船だ。一万トン以上の
巨船《きょせん》だ」 サムが見張番だったが、えらい声をあげた。そこで急ぎ潜航に....
「地球発狂事件」より 著者:海野十三
発端 この突拍子もない名称をかぶせられた「地球発狂事件」は、実はその前にもう一つの名称で呼ばれていた。それは「
巨船ゼムリヤ号発狂事件」というのであった。これは前代未聞のこの怪事件を最初に発見....
「空襲葬送曲」より 著者:海野十三
号にとって、最後の止めであった。 百雷の落ちるような響がしたかと思うと、空中の
巨船は、一団の、真黄色な煙と化し、やがて、物凄い音響をあげ、全身を、真紅な火焔に....
「海底大陸」より 著者:海野十三
三千夫少年の乗り組んだ海の女王といわれる
巨船クイーン・メリー号は、いま大西洋のまっただなかを航行中だった。 ニューヨー....
「恐竜島」より 著者:海野十三
郎とポチのようすをカメラにおさめた 撮影用のレンズは玉太郎から移動して、例の怪
巨船《かいきょせん》にうつり、さらに岩道をこちらにやってきたラツールと怪人にむけ....
「地球要塞」より 著者:海野十三
すれば、彼等の手から、逃げ出せるであろうか) 今、わが艇を、鎖で吊り上げている
巨船は、たしかに米連の軍艦だと思われた。その艦名をたしかめたかったが、生憎《あい....
「月世界探険記」より 著者:海野十三
かりになっていた。魚形水雷を、潜水艦ぐらいの大きさにひきのばしたようなこの銀色の
巨船は、トタン屋根をいただいた梁の下に長々と横たわっていた。頭部は砲弾のように尖....
「大空魔艦」より 著者:海野十三
「船だ、船だ!」 それは船であった。氷原の真只中に、氷にとざされて傾いている
巨船であった。 ああ北極の難破船! あれが着陸地らしい。 なぜ丁坊は、そんな....
「幽霊船の秘密」より 著者:海野十三
あっ、幽霊船が通る!」 「えっ、幽霊船!」 灰色の壁のような雨脚の中に、一隻の
巨船が音もなく滑ってゆく。二三百メートルの近くであった。まさしく幽霊船だ! ....
「白金之絵図」より 著者:泉鏡花
遠近の森は晴れた島、目近き雷神の一本の大栂の、旗のごとく、剣のごとく聳えたのは、
巨船天を摩す柱に似て、屋根の浪の風なきに、泡の沫か、白い小菊が、ちらちらと日に輝....
「踊る地平線」より 著者:谷譲次
突き出ている有名な「|卵子の城」で、その向こうの水面を、ここでも毎日、東洋通いの
巨船が煙りを吐いて通った。なかでもNYKの船は一眼で判った。丸の字のついた名の船....
「金の十字架の呪い」より 著者:チェスタートンギルバート・キース
にとりかこまれていたから。なぜならその小さい卓子は大西洋の無限な空虚を走ってる、
巨船モラヴィアの食堂に散らばってる多くの小さい卓子の一つであった。その小さい仲間....
「名人地獄」より 著者:国枝史郎
介の軍勢が、赤格子征めに取りかかったのであった。 堂々浮かび出た赤格子の
巨船 お艶はニコヤカに微笑したが、 「あれは敵でございます。妾達の敵でございま....
「南極の怪事」より 著者:押川春浪
あり、何か物に感じたことでもあったものと見え、あるとき国中の材木を集めて驚くべき
巨船を造り、船内の構造をすべて宮殿のごとく華麗にし、それに古代のあらゆる珍宝貨財....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
午後五時、オルコマ号に駕して、南米行の長途に就く。同号は一万一千五百四十六トンの
巨船なり。船内に昇降機ありて、人をして階段によらざるも、上下し得る設備あり。上等....