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差し出で
「差し出で〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
差し出での前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「わが町」より 著者:織田作之助
せず、つまりは煮え切らず、ぼそぼそ口の中で呟いているだけだったが、おたかはまるで
差し出でて、仲人に向い、 「格式の違うことあれしまへんか」 と、いつもこの調子....
「空家」より 著者:宮崎湖処子
、日没に及んで茫々たる墓場にさしかかれり、彼がまさに行き過ぎんとするや否、路傍に
差し出でたる二個の新墓、忽然《こつぜん》として動《ゆる》ぎ出て石の下より一声「待....
「私本太平記」より 著者:吉川英治
りがとうぞんじまする。直義の処置は、よくお胸をふくんで、いたしましょう」 「女の
差し出で口には似ますけれど。わらわは疾くより内裏にあって、足利殿へは、よそながら....