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差し出
「差し出〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す
差し出の前後の文節・文章を表示しています。該当する15件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
「ファラデーの伝」より 著者:愛知敬一
カロリン・フォックスに送って、この婦人からホーランド男の手を経て、メルボルン男に
差し出した。 初めにファラデーはサウスに、やめてくれと断わりを言ったが、ファラ....
「十円札」より 著者:芥川竜之介
た十円札が一枚、それ自身|嬌羞《きょうしゅう》を帯びたように怯《お》ず怯《お》ず
差し出されていたことだけである。………
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「或る女」より 著者:有島武郎
けな才力を今でも頼んでいる。女よりも浅ましい熱情を鼻にかけて、今でも自分の運命に
差し出がましく立ち入ろうとしている。あの自信のない臆病《おくびょう》な男に自分は....
「或る女」より 著者:有島武郎
れていた。葉子はいつものとおり知らんふりをしながら、そこらに散らばっている手紙の
差し出し人の名前に鋭い観察を与えるのだった。倉地は宿酔《しゅくすい》を不快がって....
「広津氏に答う」より 著者:有島武郎
とをもって満足しなければならない。もし誤って無思慮にも自分の埓《らち》を越えて、
差し出たことをするならば、その人は純粋なるべき思想の世界を、不必要なる
差し出口を....
「世界怪談名作集」より 著者:アンドレーエフレオニード・ニコラーエヴィチ
らの叫び声が聞こえないのか。」 アウガスタスはあたかも祈祷でもするように両腕を
差し出して、更におごそかに叫んだ。 「幸いあれ。おお、神聖にして且つ偉大なる人生....
「義血侠血」より 著者:泉鏡花
って隗《かい》より始めつ。帽子を脱ぎてその中に入れたるを、衆人《ひとびと》の前に
差し出して、渠はあまねく義捐《ぎえん》を募れり。 あるいは勇んで躍り込みたる白....
「三枚続」より 著者:泉鏡花
ッ。」 傍より、 「もし何でございます。」 「牝鶏のあしたすると言うて、牝鶏が
差し出るからよ。」 「ええ、牝鶏があしたなら構いませんが、こうやって頭を集めてい....
「眉かくしの霊」より 著者:泉鏡花
。しかし、魚屋か、何か、都合して、ほかの鯉を使ってもらうわけには行くまいか。――
差し出たことだが、一|尾か二|尾で足りるものなら、お客は幾人だか、今夜の入用だけ....
「戦争責任者の問題」より 著者:伊丹万作
やつと持つことができたのである。 最近、私は次のような手紙を連盟の某氏にあてて
差し出したことを付記しておく。 「前略、小生は先般自由映画人集団加入の御勧誘を受....
「押しかけ女房」より 著者:伊藤永之介
」 と、思わず振り返つた途端、初世はバタ/\と追いかけて来て、黙つて百合の花を
差し出した。 「呉れるツてか」 何気なく受けとつて、佐太郎はドン/\馬を曳いて....
「成長が生んだ私の恋愛破綻」より 著者:伊藤野枝
いいとか悪いとかいいますが、何が果たして幸福であり何が不幸になるか、容易に他から
差し出てきめる事は出来ないと思います。私は子供を見棄てたというのでずいぶん非難さ....
「南半球五万哩」より 著者:井上円了
茶またはコーヒーを供せらる。聞くところによれば、茶とコーヒーは時を限らず、来客に
差し出だす風なりという。なんぞその風のわが国に似たるや。また、校内にてしもべを呼....
「J・D・カーの密室犯罪の研究」より 著者:井上良夫
たりなどする。 ――問題の部屋の窓には下からは到底近づけない、だがこの窓から顔を
差し出させるように仕向ける。さて顔を出した所をお馴染の氷塊を落下させ頭部を紛砕す....
「あゝ二十年」より 著者:上村松園
、滞りなくこれをお納め申し上げましてございます。 最初、この作品は表装をつけて
差し出すものかと存じましたが、三室戸伯は「単に作品のみの御下命であってみれば、と....