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「差入れる〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

差入れるの前後の文節・文章を表示しています。該当する6件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
法窓夜話」より 著者:穂積陳重
つ迫害者たる総督政府から供給を受けることを屑《いさぎよ》しとせずして、自らこれを差入れることとした。 グローチゥスの監禁は、始めの間は甚だ厳重であったから、そ....
窪川稲子のこと」より 著者:宮本百合子
に心労をし、しかも当時の仕事の性質上、金は極端にとれなかった。獄中の鶴次郎さんに差入れる夜具布団を自分で家から背負って持って行った。そういう窮乏状態であった。私....
ある男の堕落」より 著者:伊藤野枝
いなので彼の読み物をさがすのは、Gには大きな一つの重荷でした。獄中の同志に書物を差入れるということは、何でもない簡単なことのように見えて、実はこれほど厄介な骨の....
獄中消息」より 著者:大杉栄
。お為さんがアッパレ賢帰人となりすましたのはお祝い申す。 出る前に、ふろしきを差入れるのを忘れないよう、いつかは本当に困った。着物は洋服がよかろう。 堺は久....
安吾巷談」より 著者:坂口安吾
いた芸者は、弁当や菓子など差入れていたが、ハンストと知って、チリ紙などの日用品を差入れることにした。一念通じて、彼女が先ず一万五千円の玉代をもらいうけ、かくて、....
空中征服」より 著者:賀川豊彦
って、その検束せられるものに随て行ったものが検束せられた。そうして検束者に塵紙を差入れるために行ったものもまた検束せられた。 しかし、監房があまりに狭かったの....