差出る[語句情報] » 差出る

「差出る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

差出るの前後の文節・文章を表示しています。該当する4件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
みみずのたはこと」より 著者:徳冨健次郎
白くなり、雲霧で遠望が煙にぼかさるゝ頃は、田圃の北から南へ出る岬と、南から北へと差出る※とが、宛ながら入江を囲む崎の如く末は海かと疑われる。廻沢と云い、船橋と云....
大菩薩峠」より 著者:中里介山
れを外《はず》して、くりひろげながら読んでいる。その読む時間を遠慮して、七兵衛は差出ることをしないでいたが、駒井は、さほど長くもあらぬ矢文をスラスラと読んでしま....
三国志」より 著者:吉川英治
方は謀叛もするというのですか。兄の孫権とわたしのことならば、兄妹の仲です。家臣の差出るところではない」 「いや、あなた様に危害を加えるのではありませぬ。ただ玄徳....
フレップ・トリップ」より 著者:北原白秋
では、黙っていた方がいい。と私は常に思っている。一つには自分にも出来もしない癖に差出るまでもないと思うからである。 だが、この晩の歌会は非常に静粛に了えた。よ....