差掛る[語句情報] » 差掛る

「差掛る〜」の文章内での使われ方:小説や文学作品の中から探す

差掛るの前後の文節・文章を表示しています。該当する3件の作品を表示しています。
検索対象[仮名遣い:新字新仮名]
陽炎座」より 著者:泉鏡花
茂った山吹の葉に見えた。 町はそこから曲る。 と追分で路が替って、木曾街道へ差掛る……左右戸毎の軒行燈。 ここにも、そこにも、ふらふらと、春の日を中へ取っ....
河童小僧」より 著者:岡本綺堂
る降りみ降らずみ五月雨の晴間なき夕、所用あって赤阪辺まで出向き、その帰途に葵阪へ差掛ると、生憎に雨は烈しくなった。 当時の人は御存知あるまいが、其頃は葵阪のド....
六号室」より 著者:瀬沼夏葉
行ったのであるが、やはり毎朝のようにこの朝も気が引立たず、沈んだ調子で或る横町に差掛ると、折から向より二人の囚人と四|人の銃を負うて附添うて来る兵卒とに、ぱった....